ホルヴィラップ帰路
-その26-
前回からの続きです。
さぁて、
そろそろエレバンに
帰ろうと思うんですが…
帰りのバスの時間は、
事前にネットで色々
調べたんですが…
そもそもバス停が
見当たらない…
いや、行きは確かに
ココで降りたんですけど…
バス停、無いよな…
…もっと言うと、
周りに何も無いよな…
…そういえば、ここに来るとき
通りに集落が あったなぁ…
…と いうわけで
待ってても埒が明かないので、
何かヒントを求めて
集落まで歩いてみることに
しました。
地味に結構な距離が
ありそうですけど…
かなり素朴な雰囲気の
家屋が立ち並んでいますが…
…アルメニアも やはり
こうして見ると
「ヨーロッパです」とは
言い切れない、
どこかアジア的な
感覚も ありますね…
こういうのも あって
見ていて楽しい
のどかさです。
…ただ、
肝心のバス停っぽいモノは
一向に見当たらないので
正直、内心
ちょっと困ってきました…
もしかしたら、
さらに この先なのか…?
…だとすると、
ちょっとココは
徒歩では行きづらいなぁ~…
歩道が無いところを
車がビュンビュン
走ってるし…
う~ん…
…っつーことで、
バスは もう あきらめました。
タクシーで
帰りましょう。
…ただ、こんな所では
流しのタクシーは
拾えそうに ないから…
…戻るしか
ないんだろうな…
ホルヴィラップ修道院に…
おそらく、
ちょうど下校時刻なのかと…
…ところで
アルメニア語の
“こんにちは”ですが、
「地球の歩き方」だと
“バレフ・ゼツ”と
書いてあるんですが…
現地で聞く限り、
どー聞いても
“バレーフ”としか
聞こえないんですよね…
こんな怪しい
外人のオッサンに
興味を示している子供が いたので
ためしに“バレーフ”と
挨拶をしてみたところ、
ちゃんと通じました。
やっぱり、
“バレーフ”で
いいんですね。
結局、
何も見つからずじまいで
また戻ってくる事に なるとは…
当時は夢中だったから
知りませんでしたが、
後から地図で測ってみたら
往復で なんと9キロ以上は
無駄に歩いていたようです…
…ああ…
疲れた…
程なくして、
一人のオッサンが
「タクシー?」と
話しかけてきました。
「エレバンまで
6000ドラムで行くよ
マイフレンド!」
6000…
どうなんだろう…?
そういえば
相場が よく
わからんな…
…しかし経験上、
「マイフレンド」を
連呼するオッサンは
限りなく怪しいので、
とりあえず一旦
保留と しておきます。
手元の資料から
相場を分析したところ、
おそらくココからエレバンまでは
5000ドラムほどと推測…
う~ん…
どうすっか…
…とりあえず、
誰か他にも
タクシーでエレバンまで
帰る人が いないか、
そして、
もし いたら
タクシーをシェアしようか…
そういう作戦で、
帰りそうな人に
片っ端から
尋ねてみることに
しました。
通りかかる人々に
尋ねてみたところ…
・ここに来る人達は、
ほとんどロシアからの人が
多いらしい。
・そして、皆さんは
エレバンには行かずに
そのままロシアに
帰ってしまうらしい。
…と、いう事が
調査の結果
わかりました。
って俺は別に
アンケートを
取りたかったわけじゃ
なくてですね。
う~ん…
…しかし、
よくよく考えてみたら
5000ドラムって…
日本円に すると、
1000円ちょっとしか
しないんですよね…
…状況を考えたら、
そんな悩む金額じゃ
ねえな、と…
…あんまり遅くなって
タクシーすら いなくなったら
それこそヤバいので、
もう一人でタクシーに
乗っちゃいましょう。
とりあえず、
さっきのマイフレンドに
見つからないように
遠回りして
駐車場へ…
危うくマイフレンドに
見つかってしまう
ところでしたが、
ちょうど ちゃんと「TAXI」と
書かれた車を発見。
聞いてみると、
5000ドラムで
エレバンまで行ってくれると…
うん、
もう間違いなく
こっちでしょう。
と、いうことで
無事マイフレンドを
振り切って
タクシーで出発です。
ジョージアでも
よくあったように、
日本の中古車ですね。
エンジンをかけると
オーディオシステムが
「ディスクが挿入されていません」と
日本語で ご挨拶。
「日本車は
性能が良くてグレイトだ!」
と、運転手のオジさんも
絶賛していました。
最初、エレバンはエレバンだけど
ココどこよ!?って場所で
降ろされそうに なったので、
どこでもいいから地下鉄の駅に
再指定して行ってもらいました。
そのため料金は
5000ドラムと、
もう500ドラム追加に…
うん これは
しょうがない、
最初に指定しなかった
俺が悪い。
…でも まぁ とりあえず、
無事エレバンに
戻ってこれて なによりです。
ふぅ…
ココは
何ていう駅なのか…
わかりませんし、
読めも しませんが、
乗ってしまえば
こっちのもんです。
ひとまずエレバンの
中心地へ、
宿へ ちゃんと
チェックインをしに
行きましょう。
-つづく-
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