スターリン博物館

ロシア経由ジョージア・アルメニア紀行’19
-その12-




前回からの続きです。



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●博物館エントランス●


スターリン博物館には、

博物館本体、

スターリンの生家、

スターリンの専用客車、

この3つが あるようですが、
まずは博物館本体から
行ってみます。
まずチケット売り場が
ココですし。

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●チケット●


料金は15ラリ。

本来は博物館と専用客車で
料金が分かれているという
情報も あったんですが、
もはや「どうせ見るでしょ?」的に
全額込みの料金のようです。

まぁ確かに
どうせ見ますけども。

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●薄暗い感じの展示●


英語ツアーが
ある事も あるようなのですが、
僕の行ったときには
そういうのを
やりそうな様子も なかったので
一人で淡々と見ていきます。

とりあえず1階にある
展示部屋から
見て行ってるんですが、
これは何でしょうか…

独房監視室みたいな
雰囲気の展示ですね…

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●2階への階段●


踊り場には
スターリン像が お出迎え。

2階からが、本丸の
展示物のようですね。

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●スターリンが いっぱい●


スターリンに関しては
ソ連自身が すでに
批判していた存在なので、
町中の肖像とかは ほとんど
撤去しているものと思われます。

レーニン像は
今でも実は割と
見かけるんですが…

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●スターリンがスターリンを睨み合う図●


そんな中で、このゴリだけは
故郷の地と いうことで
例外なんでしょうかね…


それにしても この博物館、
内装も結構
煌びやかな造りをしてます。

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●実際に使われてたっぽい展示物●


さて、展示物なんですが
スターリンが
実際に使用していた物品の
数々が保管されていたり…

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●ジョージア出身のヨシフ少年●


スターリンの生涯、
生い立ちを紹介するコーナーが
メインと なっている感じですね。

ちなみに
「スターリン」という名字は
活動家のペンネーム
みたいなもので、
「鋼鉄の人」という
意味だそうですよ。

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●若かりし日のヨシフ青年●


そして、
この博物館を訪れた人が
まず思うで あろう感想は
若い頃のスターリン、
カッけぇ
と。

これに尽きると
思われます。

確かに、なかなかの
ダンディさ加減ですね。

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●若干若めのレーニンとかスターリン●


展示物の言語は
基本的にジョージア語とロシア語。
たまーに ちょびっとだけ英語。

例によって僕は
眺める感じで
見るしかないですね、
ハイ…

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●まだ初々しさが残るスターリン●


…う~む…


もしかしたら…
ターニングポイントは…

ヒゲか…?

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●ソ連初期頃のレーニンとスターリン●


この頃になると
髪もオールバックになって、
歴史的に広く知られている
スターリンたるスタイルに
なってきてますね…


でも、
やっぱりヒゲですね。

ヒゲこそが、
彼をダンディズムにも
スターリズムにも させる、
最重要パーツだと
確信しました。


字が読めないもんだから、
そんなこと考えながら
楽しんでました。


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●スターリンの走馬灯●


ただ、
字は読めませんが…


ここの展示の方向性としては、
ヨシフ・スターリンという
一人の人間の生い立ちを
淡々と保存展示した
フラットなものだと いうふうに
見受けられました。


偉いか悪いか とかの
感情論は抜きにして…

歴史上、
語るに欠かせない人物なのは
間違いないので
記録として保存しておくのは
結構 大切な事だと
個人的には思っております。


観光的にも、
プラスに なってるでしょうしね。
このゴリを訪れる人の大半は
この博物館が目当てだと
思われますので…


…なんか、割と真面目な
感想を言ってしまうと
逆に はずかしいですね。
ハイ。

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●そしてスターリンは亡くなった●


そしてスターリンの死後、
遺体の顔から型を取った
いわゆるデスマスクが
展示されています。

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●スターリンの死後の顔●


近くには行けないように
なっているので、
ここはズームの力で…


なお、遺体自体は
今回の紀行の最後にも
行く予定に しております
モスクワの赤の広場に
葬られているそうです。

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●世界各国からの贈呈品の数々●


やはり主に、
旧共産圏各国だったり
中国だったりとかからの
贈呈品が多い感じですね。

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●漢字で書くと こうなる●


漢字で強引に
表記しようとすると、
やはり どうしても
夜露死苦感が…

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●博物館の外に●


さて、あとは
外にある展示物を
見て行きますかね。

この囲いの中に
保存されているのが
スターリンの生家
みたいです。

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●スターリンの生家●


昔ながらの
ジョージア風?という
感じでしょうか…

中には
入れなかったので、
とりあえず
外観だけ撮りました。

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●スターリンの専用客車●


そして、
“鉄の人”としては
やはりコレは見ておきたいですね、
鋼鉄の人の専用客車。

ここも最初
入れなかったんですが、
しばらく他で
ブラブラ時間を潰していたら
係の人が いつの間にか
ドアを開けていて、
入ることが できるように…


待ってみるもんですね、
あきらめずに。

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●車内通路●


スターリンという人物は
大変 用心深く、
飛行機よりも車よりも
一番 安全確実と思われる
鉄道での移動を
もっぱら好んでいたとか…

池上彰氏が
何かの番組で言っていた
記憶が あります。

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●ミーティングルーム?●


時代背景のせいも あるのか、
思っていたほど
豪華絢爛という感じでは
ないですね。

ただ、
バスルームなどの
生活に必要なものも
全て備えてあるので、
何なら ここで
しばらく生活
できちゃいそうです。

むしろ、スターリン的には
「安心できる我が城」的な
存在だったのかも…

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●スターリン博物館を後に●


と いうわけで少なからず、
スターリンの人間像も
垣間見れる
この博物館でしたが…


個人的に もうひとつ、
スターリンという人間について
考察できた事は…



スターリンって
もしかしたら
鉄道好きの素質も
ありそうかも

と…


用心深いが故の
孤独な性格、
心の拠り所の一つに
わざわざの専用車両…


そして、なんっつったって
“鋼鉄の人”ですからね…
“鉄”よりも格上じゃないすか、
なんか。


もしも、スターリンが
全く違う地位で
人生を歩んでいたならば…

ソ連でも指折りの鉄道マニアに
なり得たかも しれない…

なんか、そんな気が します。
(なりたいか どうかは別ですが)



-つづく-
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