スターリン博物館
-その12-
前回からの続きです。
スターリン博物館には、
博物館本体、
スターリンの生家、
スターリンの専用客車、
この3つが あるようですが、
まずは博物館本体から
行ってみます。
まずチケット売り場が
ココですし。
料金は15ラリ。
本来は博物館と専用客車で
料金が分かれているという
情報も あったんですが、
もはや「どうせ見るでしょ?」的に
全額込みの料金のようです。
まぁ確かに
どうせ見ますけども。
英語ツアーが
ある事も あるようなのですが、
僕の行ったときには
そういうのを
やりそうな様子も なかったので
一人で淡々と見ていきます。
とりあえず1階にある
展示部屋から
見て行ってるんですが、
これは何でしょうか…
独房監視室みたいな
雰囲気の展示ですね…
踊り場には
スターリン像が お出迎え。
2階からが、本丸の
展示物のようですね。
スターリンに関しては
ソ連自身が すでに
批判していた存在なので、
町中の肖像とかは ほとんど
撤去しているものと思われます。
レーニン像は
今でも実は割と
見かけるんですが…
そんな中で、このゴリだけは
故郷の地と いうことで
例外なんでしょうかね…
それにしても この博物館、
内装も結構
煌びやかな造りをしてます。
さて、展示物なんですが
スターリンが
実際に使用していた物品の
数々が保管されていたり…
スターリンの生涯、
生い立ちを紹介するコーナーが
メインと なっている感じですね。
ちなみに
「スターリン」という名字は
活動家のペンネーム
みたいなもので、
「鋼鉄の人」という
意味だそうですよ。
そして、
この博物館を訪れた人が
まず思うで あろう感想は
若い頃のスターリン、
カッけぇと。
これに尽きると
思われます。
確かに、なかなかの
ダンディさ加減ですね。
展示物の言語は
基本的にジョージア語とロシア語。
たまーに ちょびっとだけ英語。
例によって僕は
眺める感じで
見るしかないですね、
ハイ…
…う~む…
もしかしたら…
ターニングポイントは…
ヒゲか…?
この頃になると
髪もオールバックになって、
歴史的に広く知られている
スターリンたるスタイルに
なってきてますね…
でも、
やっぱりヒゲですね。
ヒゲこそが、
彼をダンディズムにも
スターリズムにも させる、
最重要パーツだと
確信しました。
字が読めないもんだから、
そんなこと考えながら
楽しんでました。
ただ、
字は読めませんが…
ここの展示の方向性としては、
ヨシフ・スターリンという
一人の人間の生い立ちを
淡々と保存展示した
フラットなものだと いうふうに
見受けられました。
偉いか悪いか とかの
感情論は抜きにして…
歴史上、
語るに欠かせない人物なのは
間違いないので
記録として保存しておくのは
結構 大切な事だと
個人的には思っております。
観光的にも、
プラスに なってるでしょうしね。
このゴリを訪れる人の大半は
この博物館が目当てだと
思われますので…
…なんか、割と真面目な
感想を言ってしまうと
逆に はずかしいですね。
ハイ。
そしてスターリンの死後、
遺体の顔から型を取った
いわゆるデスマスクが
展示されています。
近くには行けないように
なっているので、
ここはズームの力で…
なお、遺体自体は
今回の紀行の最後にも
行く予定に しております
モスクワの赤の広場に
葬られているそうです。
やはり主に、
旧共産圏各国だったり
中国だったりとかからの
贈呈品が多い感じですね。
漢字で強引に
表記しようとすると、
やはり どうしても
夜露死苦感が…
さて、あとは
外にある展示物を
見て行きますかね。
この囲いの中に
保存されているのが
スターリンの生家
みたいです。
昔ながらの
ジョージア風?という
感じでしょうか…
中には
入れなかったので、
とりあえず
外観だけ撮りました。
そして、
“鉄の人”としては
やはりコレは見ておきたいですね、
鋼鉄の人の専用客車。
ここも最初
入れなかったんですが、
しばらく他で
ブラブラ時間を潰していたら
係の人が いつの間にか
ドアを開けていて、
入ることが できるように…
待ってみるもんですね、
あきらめずに。
スターリンという人物は
大変 用心深く、
飛行機よりも車よりも
一番 安全確実と思われる
鉄道での移動を
もっぱら好んでいたとか…
池上彰氏が
何かの番組で言っていた
記憶が あります。
時代背景のせいも あるのか、
思っていたほど
豪華絢爛という感じでは
ないですね。
ただ、
バスルームなどの
生活に必要なものも
全て備えてあるので、
何なら ここで
しばらく生活
できちゃいそうです。
むしろ、スターリン的には
「安心できる我が城」的な
存在だったのかも…
と いうわけで少なからず、
スターリンの人間像も
垣間見れる
この博物館でしたが…
個人的に もうひとつ、
スターリンという人間について
考察できた事は…
スターリンって
もしかしたら
鉄道好きの素質も
ありそうかも、
と…
用心深いが故の
孤独な性格、
心の拠り所の一つに
わざわざの専用車両…
そして、なんっつったって
“鋼鉄の人”ですからね…
“鉄”よりも格上じゃないすか、
なんか。
もしも、スターリンが
全く違う地位で
人生を歩んでいたならば…
ソ連でも指折りの鉄道マニアに
なり得たかも しれない…
なんか、そんな気が します。
(なりたいか どうかは別ですが)
-つづく-
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