【Honda様様】東武東上線のローカル閑散区間から0時台に発車する異例の上り最終電車

今回は くそマニアックな内容で大変恐縮では ありますが、僕の地元である東武東上線のネタで ございまして…


昨年2023年3月のダイヤ改正で、何故か末端のローカル閑散地区に0時台発の上り(都心方面)終電列車というのが しれっと爆誕いたしました。
誰が乗るんだ
●誰が乗るんだ●

こんな田舎の、こんな時間に、そんなに需要あんのか!?と いうのが忖度のない通常の率直な見方では あるんですが…


わざわざ従来よりも実に50分以上も繰り下げて終電設定をされたので、きっと何か見逃せない需要が発生したんでしょうねぇ…


ヲタクとしては非常に興味 深すぎる この終電、一体どのくらい どんな需要が あるのか…


「終電で終点まで行ってしまった」という話は よく ありますが、今回は むしろ終電に乗るために終点まで行きまして、実際に この終電に乗ってみましたので…


そのレポートをお送りしたいと思います。



通常は都心へ向かう列車の方が終電が早い

朝の首都圏の人流需要
●朝の首都圏の人流需要●

東京を中心とした いわゆる首都圏と呼ばれる地域の鉄道は、まず朝のラッシュの時は東京都心へ向かう需要が圧倒的に多数です。


ぶっちゃけ、多少の語弊は ありますが東京都心の周辺の地域は「都心へ仕事に行く人のための寝床」として住まわれてる方が多くてですね…

通称「ベッドタウン」と呼ばれる所以で ございます。
夜の首都圏の人流需要
●夜の首都圏の人流需要●

そして、夜は都心から寝床へ帰る需要が大多数と いう感じで…


基本的には都心から遠ければ遠いほど利用者も目減りします。ベッドタウンたる需要を考えたら、そりゃ都心に近いほうが人気ありますから…


…と、上記の理由から逆に夜に都心方面へ向かう需要は比較的 少ないので ですね…

通常、首都圏の鉄道路線は上り列車(都心方面)のほうが下り列車(寝床方面)よりも終電が大分早く営業終了してしまうわけです。


それが末端区間で あれば あるほど、なおさらですね…

0時過ぎに この設定
●0時過ぎに この設定●

…ところが そんな中で異例なのが、この今回 設定された上り終電なんですね…

東武東上線、埼玉県北部の寄居から川越市の区間です。


さすがに東京都心までは行かないものの、ベッドタウンの需要の流れからすると0時過ぎに わざわざ こんな設定をすると いうのは大変 異例な事で ありまして…


有識者という名のマニアの間で、若干 話題に なったりもしました。

深夜0時界隈の寄居駅

終電に乗るために終点へ
●終電に乗るために終点へ●

と いうわけで その異例の終電に乗るために、東武東上線の末端終点駅である寄居まで やってまいりました。


訪れたのは2024年の1月の平日。

時間は23時20分頃。

終電の時間までは、あと約1時間ほど ありますので ですね…
寄居駅南口
●寄居駅南口●

せっかくだから、色々周辺を見てみようと思います。


寄居自体は訪れた事は ありますが、さすがに地元の方じゃない限り深夜に ここを訪れる機会と いうのは そうそう ありません ですのでねぇ…

駅前のラウンドアバウト交差点
●駅前のラウンドアバウト交差点●

日本で このタイプの交差点を見かけるのは珍しい気がします。


ヨーロッパだと よく見かけるタイプで、信号で停まるとかじゃなくてグルグル周って自分の行きたい道に向かえばいいというヤツ。


逆に言えば ずーっと周ってても かまわないわけで、僕みたく優柔不断に どこの道に行こうか長考しながら延々と周ってても かまわないわけです。
(かまうかな?)

ライフ寄居店だった建物
●ライフ寄居店だった建物●

かつてはスーパーの「ライフ」が でーんと寄居駅に 近接していたので きっと地元の方に とっても便利だったと思うんですが、もう十年位前に閉店しちゃってるんですよね…


今では行政か なんかで使われてるんですかね…?
ライフ亡き後の救世主?
●ライフ亡き後の救世主?●

しかしながら駅から徒歩圏内に「フォルテ寄居」というショッピングセンターがあるので、とりあえずライフの抜けた穴は これで ある程度は埋められるのかなと…


「ベルク」は2019年以前から何の影響もなく変わりなければ、多分0時までは やってるんじゃなかろうかと思いますが…

観光案内
●観光案内●

この他 観光名所としては鉢形城公園とかが近くに あったりするので、興味があれば訪れてみるのが いいかもしれませんが…


…ただまぁ やっぱり、基本的には深夜に遊び歩いて暇を つぶせるような所では ありませんやね…
電話ログハウスボックス
●電話ログハウスボックス●

反対側の北口も基本、大体は同じような様相で…


ホームに なんか電車が来ましたが、あれは秩父鉄道ですね。

多分 熊谷のほうから やってきた電車で、この駅停まりの最終なんだと思われます。

寄居ようこそ
●寄居ようこそ●

さて、なんだかんだで時間をつぶせたので、そろそろホームへ…

件の最終を逃したら、それこそヤバイので…


ちなみに改札前にある この展示物、前を通るたびにセンサーが反応してオルゴール演奏が始まります。


僕が うろつく度に鳴るので、駅員さんは きっと不審がっていたのでは ないでしょうかね…

寄居駅の終電に乗車

東上線の寄居発の時刻表
●東上線の寄居発の時刻表●

さぁそれでは いよいよ乗りましょう、件の異例最終列車に…!


発車時刻は0時8分。

いやはや、これなら寄居で夜遅くまで遊び歩いてても大丈夫ですね。
3路線の券売機が並ぶ
●3路線の券売機が並ぶ●

真ん中のが東上線の券売機。

「発売中止」の表示が、本当に0時8分に終電が あるのか一瞬 不安に させてくれます。


切符に関しては まぁPASMO使うから、いいんですけども…
3路線ともICカード対応
●3路線ともICカード対応●

寄居駅に乗り入れている東武東上線、JR八高線、秩父鉄道の3路線は今では いずれも交通系ICカードが利用可能です。


今やICカード利用のほうが圧倒的に多いだろうから、券売機は「発売中止」でも あとは都度 窓口で充分 対応し切れるだろうということ なんでしょうかね…

最終を担うのは81111F
●最終を担うのは81111F●

来ましたよ、

寄居0時8分発 最終上り列車の各駅停車 森林公園行き。4両編成です。


車両は鉄ヲタ的には黙ってられない、昔のクリーム色塗色を再現した81111号編成で やってきましたね。


黙ってられないんですが今回の本題は あくまでも「終電の異例さ」なので、我慢して黙って本題を進めます、ハイ。
寄居方面は見るからに異次元化
●寄居方面は見るからに異次元化●

この電車に乗れば都心方面に向かって、途中 乗り継ぎで川越市まで行く事が できます。


上の路線図でも なんとなく違うふうに表示されているのが感じ取れると思うんですが、右上の寄居~東武竹沢の区間は東上線の中でも特段にローカルな区間で ございまして…


今回は この区間の乗降人員の動向にスポットを当てて見てみたいと思います。

この時間の この区間に、果たして どれだけ需要があるのか…!?

寄居発車時点の乗員
●寄居発車時点の乗員●

寄居で乗るのは僕一人だけか…?


…と思いきや、なんだかんだ1両に2人ほどは乗ってますね。


…とは いえ1両に たったの2人だけ、

「寄居」を出て「玉淀」「鉢形」「男衾」、

ここまでは特に大きな動きは ありません。


これが全てなら、わざわざ こんな終電を走らせるのは割に合わないと思いますが…

The Power of Dreams

みなみ寄居駅
●みなみ寄居駅●

おそらく十中八九、鍵を握るのは この駅でしょう。


「ホンダ寄居前」と書いてありますが「ホンダ」というのは そう、

あの「Honda」で ございます。
右の高架橋がホンダへの直結路
●右の高架橋がホンダへの直結路●

近年、自動車メーカーの本田技研工業の工場が このあたりに できまして…


建設費 並びに諸々のランニングコストも自腹で払うから、工場直結位置の駅を設置して列車を走らせてほしいと!


…そんなホンダの力技を見せつける経緯で作ってしまったのが、この「みなみ寄居」駅らしいんですね。

いやはや、スゴイですね…そんな やり方が できてしまうのか…
工場への入り口
●工場への入り口●

んで、要は工場の夜勤の人が、

Honda従業員
Honda従業員
0時過ぎ頃に上り電車があれば、夜勤終業時でも帰れるんだけどなぁ~…

と、かねてから夢に思い描いていたのでしょう…


そんなわけで、まさにホンダのThe Power of Dreamsによって異例過ぎる終電が誕生したのだと思われます。
みなみ寄居時点の乗員
●みなみ寄居時点の乗員●

そんな みなみ寄居の乗降人員の様相ですが、まさに需要ドンピシャ。


チラホラと立ち客も出るほど座席は埋まりまして…


誰が どう見ても、この終電は この需要を受け止める為に存在しているのだと いうのが わかりますね。

みなみ寄居駅以降の様相

みなみ寄居を出た後は、とりあえず拠点駅でもある「小川町」で結構 降車する人が見られました。


比較的 大きい町なので、ここに住居を構えて通勤する人が 多いのかも しれません。


あと、ホンダとは全くの無関係で寄居~小川町間だけで完結する用事の人も いるっちゃいますね。こんな時間でも…


多分そこまで この終電が必須!と いうよりかは、あるから都合よく利用してる、という感じですかねぇ…

森林公園に到着
●森林公園に到着●

寄居から乗ってきた電車は、ここが終点。

この駅から先はローカル用の電車では容量が足りない区間に なるので、10両編成の列車が走ります。


ここで森林公園0時39分発の川越市行上り最終電車が待っているので、乗り継いで行けるわけですね。

この列車も同様にホンダパワーでダイヤ改正されて、50分繰り下がった運用のようです。


ホンダの工場は元々は川越の隣街である狭山と いう所に あった関係で、川越市まで走ってくれれば帰るの助かる♪っていう従業員が多いのかも しれません。

今が寄り時?寄居町
●今が寄り時?寄居町●

と、いうわけで…


深夜に こんな通常とは真逆といえる方面の最終列車を走らせているのはホンダによる、ホンダのための列車だから!と いうことで…


でも偉そうな専用列車ではなく、誰でも普通に乗れますからね。おかげさまで…

需要も確かにあって、ちゃんと地域の活性にも貢献していると いうわけで…


この埼玉で、ホンダの益々の発展を願わずには いられない案件だと思いました。ウチの車トヨタですけども…
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Comment 2

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神田ももたろう

なるほど~ 興味深い内容ですね。スルーつもりが、
「続きを読む」を押して、最後まで読んじゃいましたよ笑

で、結果に納得しました。需要は正義…ですね!

Mr.よっしい

Re: タイトルなし

神田ももたろうさんへ

ご閲読ありがとうございます。

あくまでもホンダの希望でやっていることなので、東武鉄道のほうからは特に大々的なアピールとか やらないんですよね。

だからユーザーも こうやって調べて初めて事情を知るわけです、ハイ。

Mr.よっしい