【凍結注意】冬の山寺は雪で準備も道のりも景色も大変だった
山形県にある有名なお寺で、通称「山寺」と呼ばれている所ですね。

●駅名もズバリ山寺●
その名の通り山の上に立つ その佇まいが、それはそれは風光明媚だそうで…
山形に来たからには、是非とも訪れたくなる所だと思います。
ただし、雪国でもある山形ゆえ、冬は参道がヤバいらしいとの事で…
一方で、雪国でもある山形ゆえ、冬は その景観も また格別にヤバいらしいとの事で…
参道のヤバさは気になりますが、景観のヤバさのほうに惹かれまして…
2022年の1月、せっかく冬に山形まで来たという事で登ってまいりました。
と、いうわけで今回は冬の山寺参拝のレポートをお届けしたいと思います。
備えるべき装備

●山寺駅 駅舎●
駅を出て商店街を経て比較的すぐに参道まで行けるので、“鉄”な人間には嬉しいアクセスです。
が…

●この時点でアイスバーニング●
早速ヤバいな…
しょっぱなからコレだと先が思いやられるな…
…と、いうわけで…

●簡易スパイク装着●
ある程度 防水も効くトレッキングシューズを履いては いますが、それに簡易スパイクも装着しました。1500円弱くらいのやつですが、これでも安心感が格段に違います。
この先の道のり、そこまでフルな雪山登山装備である必要は ないものの、ある程度 安心感のある靴のほうが いいと思われますね。

●いざ登山口へ●
登山口に行きますと まず通りかかるのが、山“寺”の仲間だけど日枝“神社”。
山寺の守護神という存在らしいですね。

●山寺日枝神社御守●
僕的に ここが この年の初詣にも なるので、お守りを買って行きました。
コンパクトで財布にも入れやすい、身体守というのをチョイスです。

●著名俳人の像●
そして、かの有名な松尾芭蕉氏ならびに弟子の河合曾良(かわい そら)氏の像。
僕が この場で わざわざ稚拙な知識で説明をせずとも有名だと思うので詳細は割愛しますが…
創作と旅の相乗効果というのが「どこでも描くヒト」的にも、やっぱり なんか意欲も湧くし素敵だなぁと思う次第で ございますね。
ひたすら階段を上って山寺へ

●ここからが本番●
さぁそれでは いよいよ山寺、登ってみたいと思います。
ここが寺務所に なっていまして ここから先は大人1人300円の入山料が かかります。
また、ここから先はトイレが無いのも要注意ですね。

●まさに参道というか山道●
こんな感じで…
ひたすら、ひたすら階段を上っていきます。
目指す お堂によって多少 変わりますが大体 目的地までは800~1000段くらい あるそうで、階段の数だけ煩悩を消し去ることが できるとの事です。
ただ結論から言うと、僕は結局この年もエッチなビデオを頭から消し去ることが できない1年でしたが…

●段々冬の山寺の本気を知る事に●
それにしても…
見れば わかると思いますが…
上に行けば行くほど、階段が ずっと こんな感じに なってきまして…
もはやノーマルな参拝をイメージして足を踏み入れては いけないレベルですね…

と、全くのノーマルな趣で来てしまってゼィゼィ言いながら激しく後悔していたシニア男性も見かけたりしました…

●滑るか埋もれるか●
…ていうか、何で手すり側のほうが雪 残ってんの?逆じゃないの!?
…しかし、雪が残ってないほうも残ってないほうでアイスバーニングしているので…
むしろ雪が積もってる方が安全かと思ったり、どちらにしても険しかったり…

●絶景が俺を待っている●
しかしながら、見上げて見ると この時点でも すでに景観的には趣深いものが感じられますね…
これは期待できます…
煩悩を消し去りつつ煩悩を満たすために頑張って階段を上るのです…!

●足元は こんな感じ●
…と いうわけで基本的に こんな感じなので、やはり前述の通り簡易スパイクとかは あったほうが心強いと思います。
これでも参道の除雪は してくれているほうなので、ある程度の足回りをしていれば まぁなんとか…
山の寺に到着
そして遂に…頂きに到達した者だけが頂ける景色が、コチラでございます…!

●これぞTHE山寺●
まさにイメージ通りの画…!
元々の静寂さ、さらに そこに雪が加わり…
風情が感じられますねぇ…
…素人なりの知ったかぶった感想ですが…

●山寺の風情の主役●
開山堂という お堂だそうです。
一見 布が被さってるのがアレ?って思ったりしますが、冬季は積雪から保護するために被せてあるのでは なかろうかと…
極力 見た目が損なわないような色合いの工夫も なんとなく見られますし…
ちなみに左に ちょこんとある納経堂という お堂は、この山で一番古い建物だそうです。
んでもって、開山堂の右側を ややグルっと くぐるように行くとある階段を上っていくと…

●いわゆる展望台的な●
五大堂という建物。
ここが最大の絶景ビュースポットと なっているわけですね。

●あえて木柱があるのも風情●
くはーーーっ、いいねぇーーー…
山々に囲まれた景色が最高です。しかも天気は快晴ですし…

●望んだ景色●
おそらく、雪が降り積もれば降り積もる程 景観にも深みが増すんでしょう。
ただ、雪が降り積もれば降り積もる程 参道にも深みが増しますが…
しかし、この景色を見れば冬に来た甲斐はあったと思いますね。

●駅も見下ろせる●
さて…そろそろ駅に向かって下山しますか…
実は この時は午後で、時間的余裕が あまり なかったのです。お昼過ぎまで天童で将棋駒作りに没頭していたと いう事も ありまして…
それでは いざ、麓までスルっと…
下山するまでが参拝

●むしろ麓までツルっと●
…予想は していたでしょうが、実は帰りのほうが大変です…
これが…これが冬の山寺の厳格さと いうことか…!

●手すりが鍵も握ってる●
攻略法としては、足で降りるというよりは手すりで降りる感じですかね…?
どうせツルツルするなら、階段だと思わずに開き直って手すりに捕まりながら自分のペースで滑り降りて行くように…
…ああ なるほど…これで わかりましたよ、むしろ手すり側のほうに雪が残っている理由が…
みんな こうやって滑って帰ってるんじゃないでしょうかね、多分…

●寺務所と2匹の寺務員●
…そんな感じで、無事 下山しました。
ちなみに冬季の閉山時間は16時で、それまでに寺務所ならびに山門まで戻って下さいとの事らしいです。
全体の所要時間としては駅から山寺まで上って また駅まで戻ってくるまで、大体1時間10分くらい でしょうかね…
ただ僕の場合は若干急ぎ気味でも あったので、無理ないペースで考えると1時間30分とか2時間とか見たほうが いいかも しれません。

●山寺と仙山線●
と、いうわけで…
冬の山寺、挑戦するには それなりに普段は見せないような奮闘の姿も さらけ出す必要が あったりしますが…
基本的には準備の問題ですね。ある程度の足元装備が必要という事を知ってるか どうか。
行きは根性で行けても帰りが物理的にヤバイので…
しかしながら冬景色は確実に格別ですし、交通アクセスも むしろ悪くないので、興味を持たれたら是非 煩悩をフル放出するつもりでチャレンジしてみるのも観光の一興かと思われます。
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