天童で自分でオリジナルの将棋駒を作れる、書き駒と彫駒の体験観光

●街の至る所に将棋駒●
将棋の駒が観光のアピールポイントであり…
その一環で観光客が自分でオリジナルの将棋の駒づくりが体験できる、書き駒体験というのが ありまして ですね…
やってみました。
そりゃやってみたいでしょう、創作者の端くれとしては…
と、いうわけで今回は この書き駒体験のレポートをお送りしたいと思います。
事前準備
このレクリエーションに、普通ここまで気合を入れる人は いないと思いますが…それなりにガチにやりたくなってしまった僕は、一応 事前に ある程度 準備をしてしまいました。

●本気のフォトショエレメンツ使用●
実寸情報なんか事前に あるわけじゃないので、多少 自分なりの予測のうちで調べまして…
用意される駒の大きさは恐らく3寸~4寸くらいと予想して、横幅が約77センチくらい?
そして五角形の形ですが、幸いにも実寸の計算に挑戦してくれているブログサイトが ありまして…
将棋駒の寸法をしっかり計算したお - 生き抜くぜ21世紀
こちら↑のサイトの情報を ありがたく参考にさせて頂きました。
文字のフォントは雰囲気的に勘亭流を採用です。

●実寸下描き●
で、先程のサイトから拝借させて頂いた実寸画像に漫画の写植をするように文字を配置して横幅を約77センチくらいに設定してプリントアウトして準備完了!
この2案を、いざ作ってみたいと思います。
なんて書こうか色々考えましたが、ここはブログのネタ的にも「どこでも描くヒト」、そして漢字2文字で「描人(かくひと)」という感じで…
他にも お土産だし、そのまんま「土産」にしてみようか とかも考えましたが…
…本当は「変態」とかも作ってみたかったんですが、さすがに それは自重しておきました。
事前予約が必要

●むしろ王将タワー●
書き駒体験を させてくれる所は街中に複数あるみたいなんですが、今回 僕は「将棋むら天童タワー」という所で やらせて頂くことに しました。
事前に予約が必要なので、将棋むらのサイトから日時を予約しておきましょう。

●店内には駒がズラリ●
飾りとしても耐えうる将棋駒。
だからこそ自分でオリジナルのを作ってみたくなるのが創作者魂と いうもので ございまして…
なお この天童タワーは天童駅から絶対に歩けない という距離では ないものの、そこそこ遠いっちゃ遠いので路線バスなどを使うほうが いいかもしれません。
書き駒体験

●体験コーナーに着席●
それでは いよいよ書き駒体験で ございます。
この時の参加者は僕一人。
講師の方が まさにマンツーマンで丁寧に教えてくださいます。
机の上にも予め必要なモノは ひと通り揃えられており、説明書とかも あって誰にも易しい運びです。
で、実は実寸の下書き用の紙も用意してくれて文字の既存テンプレートなんかも いくつか あるようなので、基本的には僕みたいに事前準備なんか しなくったって全然 大丈夫な感じですね。

●型紙を駒に合わせる●
ただ「どこでも描くヒト」が8文字で ちょっとイレギュラーだろうなーと事前に思ったので…
確実・効率性を求めて、わざわざガチ準備してきた次第だったのです。
ちなみに この自前の下描き、見ての通り大体 思惑通りに使えまして五角形も ちゃんと黄金比だよと講師に褒められました。
寸法の正しさが実証できましたよ!

●裏に日付と名前を●
あ、ちなみに今回のレポートは ご覧の通り昨年2022年の1月の事で あります。
まぁ将棋の駒は大体 伝統不変なので、作り方が大きく変わる事は ないと思いますが…

●輪郭をなぞる●
カーボン紙を間に挟み、文字の輪郭をトレースしていきます。
実際の塗料が想定よりも膨らむ傾向なので、あんまり細かくなりすぎないように しておいたほうが いいみたいです。
今回の場合だと「ど」の字の勘亭流ならではのクルっとした部分が曲者だったりしますね。

●筆入れ●
そして、トレースした輪郭に合せて筆で執筆です。
あんまり緻密にチマチマやってると水滴がポトポトみたくなってしまうので、思い切りと勢いでスッとやったほうが いいみたいですね。
時間経過で後から ちょっと膨らんでしまう事も考慮して、細かい部分は気持ち細めで…

●執筆完了●
こんな感じで…
お?結構いい感じに できたんじゃないでしょうか。
この文字が膨らんでる感じが いいと思うんですよね。
ちなみに字じゃなくても、例えば絵とかロゴとかでも全然OKらしいです。要は書ければ よいのです。
彫駒体験
もう一つのほうは書き駒ではなく、彫駒と いうほうで やってみます。さっきのは筆で書いたのに対して、今度は字の輪郭を彫って作る手法ですね。

●「描人」をトレース●
型紙の字をトレースするまでは書き駒と同じ。
ただし、こちらは予めマスキング用の紙が貼ってある駒を使うみたいです。
こちらは ちょっと難易度も上がるみたいなので、それで2文字の「描人」にした次第で ございます。

●講師のお手本●
とりあえず、今回一番 難しそうな細かい箇所を講師にお手本として やって見せてもらいました。
なるほどー…
…ただ僕、実は取り返しのつかない加工作業とかが決して得意なほうじゃなかったり するものでしてねぇ…
…じゃあ なんで やったの?って話ですが…

●ともあれ作業開始●
彫り方としては、輪郭を彫る作業に なるんですね…
まず輪郭に沿って線を入れていきます。
なんていうかロゴとか描き文字みたく、輪郭の内側を2重にするイメージと いいますか…

●とりあえず彫り方のイメージ●
わかりにくいかも しれませんが、ざっと断面図を書くと こんな感じで…
要は輪郭をV字型に彫り進めていくわけです。
これを目指して もくもくと掘削していきまして…

●ようやく「人」が完了●
ふぅ…なんとか「人」の字を彫ったぞ…
しかし、これだけで30分を費やしてしまった…
これで「描」は…キツイな…

●ここで時間切れ●
ここまで なんとか掘り進めましたが…
時間にも限りが ありますので ここで体験は終了です。
このあとは講師に仕上げてもらいました。
いやぁ~…なかなか難しさと最後まで できなかった悔しさが ありますが、致し方ありません。僕も描くヒトでは ありますが彫るヒトでは なかったと いうことで…
久々に熱く工作に燃えた体験で ありました。
完成品が手元に

●わざわざ将棋盤に載せてみた●
後日、完成品が自宅に届きました。
書き駒のほうは 作った当日に持って帰る事も できますが どのみち乾燥させなきゃいけないし、彫駒のほうが講師による仕上げが必要なので両方とも宅配にしてもらった次第です。

●これでも様になる●
まさに理想的では ないでしょうか…
間違いなく世界に一つしかない、需要も世界に一つしかないで あろう「どこでも描くヒト」の駒が完成いたしました。

●講師のおかげ●
彫駒のほうは こういう仕上がりになります。
そう、マスキングペーパーをしてあったのは そのためで黒く塗りたい部分だけ紙を剥がすんですね。
立体感があると、やはりカッコイイっすね。

●将棋盤で指さずに描くヒト●
と、まぁこんな感じで…
特に書き駒のほうは誰でも そんなに敷居 高くなく、仕上がりも様になり、オリジナルの駒を作れると あって非常に趣深い お土産にも なり得ますので…
天童に立ち寄ったら是非、というより これを求めて天童に寄ってみるのも いいのでは ないかなー、と思います。
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