三県境と春日部の防災地下神殿、埼玉県民の日フリー乗車券で県の範囲一杯の観光

毎年11月14日といえば、埼玉県民の日!と いうことで…


埼玉県内を走るJR以外の鉄道各社が県内乗り放題できたり するわけでして…

僕も地元の東武鉄道の路線を利用して、県内とは いえ普段は なかなか行かないような所まで隅々行ってみようとか、そういう事をするのに絶好の機会と いうわけなんですね。
東上線末端の景勝・荒川橋梁
●東上線末端の景勝・荒川橋梁●

そこで今回は東武鉄道において「埼玉県民の日フリー乗車券」の効くギリギリの区間、

すなわち埼玉県をめいっぱいギリギリ末端あたりまで攻める観光と いうことで…


3つの県の境界地点である「三県境」

それと防災地下神殿と呼ばれる「首都圏外郭放水路」


この2か所のレポートをお送りしようかなと…


昨年2021年に行った時のレポートでは ありますが、これから埼玉県民の日に向けた観光の参考にして頂ければ幸いで ございます。



三県境

この日は埼玉県内なら乗り放題
●この日は埼玉県内なら乗り放題●

まずは東武日光線における埼玉県の北限地点である柳生駅に向かいます。

これ以上行っちゃうと埼玉県を越えちゃうので、県民の日フリー乗車券の効力を越えてしまいます。
柳生駅から徒歩で向かう
●柳生駅から徒歩で向かう●

このあたりに埼玉県と栃木県の境目が あるわけなんですね。


と、同時に群馬県の境目も あるんですよね。


っていうか3県まとめて境目に なってる箇所が あるんですよね…


今回 向かう場所は その地点です。

それが すなわち「三県境」というわけで ございます。

三県境
●三県境●

で、ここが その三県境の地点ですね。

柳生駅から歩いて10分程で到着です。


周りは基本的に田んぼと いうか畑と いうか そんな感じの風景なんですが、逆に言うと平地に3つもの県境がある地点は珍しいそうです。
埼玉と群馬と栃木と
●埼玉と群馬と栃木と●

…いや まぁぶっちゃけ、こんだけ?と言われれば本当に ただ単に こんだけの なんてことは ない場所では あるんですけども…
正真正銘の境界中央部
●正真正銘の境界中央部●

話題性もあって観光地化されてたりして、結構 見に来る人は多いように見受けられます。


僕と同じく、埼玉県民の日で乗り放題できるからこそ この機会に見に来たっていう人も多かったと思われますね。
道の駅かぞわたらせ
●道の駅かぞわたらせ●

駅周辺も含めて周辺は田畑と住宅地が ひたすら広がる風景なんですが、商店としては近くに道の駅が あります。


そこから ついでに見に来る人も多そうです。

首都圏外郭放水路

あくまで480円の範囲内
●あくまで480円の範囲内●

そして次に向かいましたのが南桜井駅。

今は「東武アーバンパークライン」という横文字名をゴリ呼びされている、東武野田線における埼玉県の東限地点ですね。
南桜井駅から徒歩る
●南桜井駅から徒歩る●

これ以上 先に行くと千葉県に突入するのでフリー切符の有効区間は ここまでですが、この駅を最寄りに目的地の防災地下神殿が あるみたいです。
この大凧が中間地点
●この大凧が中間地点●

最寄りとは言うものの、実は駅から徒歩だと30分とか かかるので あまり堂々と「南桜井駅を最寄りに行けるよ!」とは紹介し辛い距離では あるんですが…


…しかし かといって電車で行くと なると、ここを走るような路線バスも事実上ないので…


とりあえず健常な足であれば「南桜井駅から歩いて行けなくは ないよ?」と いう感じでしょうかね…

いかにも公的な看板
●いかにも公的な看板●

そんなわけで到着。


公的に広い敷地に よくある事例で、パッと見は運動場に なっているみたいです。

地下に広大な公的施設があるから、地上では広大さを生かしてグラウンドにしている わけですね。
このグラウンドの下に…
●このグラウンドの下に…●

「首都圏外郭放水路」ならびに「庄和排水機場」という なんか小難しい名称をしているんですが…


この下に冒険心をくすぐるワクワクの地下神殿(に見える場所)が あると いうことで…

今では知る人ぞ知る観光地としても かなり人気が高いそうです。

地底探検ミュージアム 龍Q館
●地底探検ミュージアム 龍Q館●

と いうわけで かなりの人気が あることから、事前予約は必須。

一応 真面目に危険な場所でも あるので、あまり小さすぎる幼児はNGとか誓約書を書いたりとか そこそこ厳格です。
事前の堅い書類
●事前の堅い書類●

ツアーコースとして、俗に地下神殿と呼ばれる場所のみを単純に見るだけのコースからマニアックな排水インペラまでも見れるオプション付きコースまで色々あるみたいなんですが…


今回 僕は巨大な筒穴的な「立坑」と地下神殿の2つが見れる、「立坑体験コース」を選択しました。

科学特捜隊っぽい部屋
●科学特捜隊っぽい部屋●

…と いうわけで時間通りに集合して、ツアー開始です。


まずはワクワクの現地に行く前に この場所の概要説明を受けます。


ちなみに この部屋は設備のオペレーション・モニタリング室らしいんですが、まるで画に描いたかのように映画やドラマとかに出てくる指令室のような感じの部屋なので、実際に そういう撮影にも色々使われていたり するそうですね。

わかりやすい図説
●わかりやすい図説●

雨が降ったら、まず域内に複数ある立坑に水が溜まっていって…

そこに溜まった水を例の地下神殿と呼ばれる調圧水槽に逃がしてやると…そういう構造ですね。


このあたりは、それまで大雨の季節の度に浸水とかが頻繁に起きていたそうで…

この地下神殿設備が できてからは それが随分改善されたそうです。実際 稼働率も高いらしいです。


う~ん…なんか真面目に勉強に なってしまって、柄にもなく賢く感心してしまいました…

命ローラー
●命ローラー●

そして お次は、上記の図説で いうところの筒状の立坑という所に潜っていきます。このコースの見どころの一つですね。


ここは一歩間違えば危ない場所なのでヘルメット、そして壁のレールにはめて命綱的な役割を果たすローラー付きバックルを装備しまして…

ついに来た立坑
●ついに来た立坑●

そして、これが その立坑で ございます。おお…


画像だと、そんなに驚きは ないかも しれません。

しかし、生で見ると やはり すごい迫力ですよ。
上部のほうの通路
●上部のほうの通路●

このアングルで見ると どうでしょう。

階段と円周を比較すると、巨大さが わかりやすいのでは なかろうかと…


例えると、この筒だけでニューヨークの自由の女神像がスッポリ入ってしまう程の大きさらしいんですが…


そう言われると やはり すごいですね。迫力も さることながら、よく こんなの何本も春日部の地下に作ったなぁという意味でも…
気になる横穴が
●気になる横穴が●

そして、その横っちょに 覗いて見えるのが地下神殿。

貯まった水が そっちに いくわけ なんですな。


この日は前後日も含めて確か天気は悪くなかったので そんなに水は溜まっていませんが、タイミングによっては見学が難しかったりも するかもしれませんね。多分そこまで水が溜まるんでしょうから…


…それでは、いよいよ我々も そちらのほうへ…

お待ちかねの地下神殿
●お待ちかねの地下神殿●

さぁやってまいりました。

ここが噂に聞いていた、春日部の地下に存在するという神殿ですね。


この沢山ある柱が無機質なようでも いて、並びの規律が どこか神秘的にも見えて…


実際に足を踏み入れると、圧巻の空間で ございます。
立坑の階段が見える
●立坑の階段が見える●

向こうに見えるのが立坑。さっきは向こうに いたわけですね。


ちなみに我々は立坑からは一旦 地上に出て、また神殿へ向かう別の降り口から入り直して おります。

上部に通路があるので、作業員の人は もしかしたら別の秘密の出入り口か なんかで立坑から神殿まで直接行けるのかも しれませんが…
冒険心をくすぐられる広さ
●冒険心をくすぐられる広さ●

奥の方が暗くて謎めいてますが、まぁさすがに好き勝手に奥まで はしゃぎ回られても困るのでロープで見学範囲が決められております。


柱の中間あたりで変色してますが、要は そこまでは確実に水が来てたりするって事なんでしょうね。
ポンプ稼働範囲の高さ
●ポンプ稼働範囲の高さ●

上の「定常運転水位」まで水が来たらポンプを回して排水して、下の「ポンプ停止水位」まで下げると…


たしか、多分そういう事だったと思います。一応軽く説明を聞きましたが…
みんな撮影タイムに勤しむ
●みんな撮影タイムに勤しむ●

人の大きさと比較すると、ここが如何に巨大かが わかりやすいと思います。


地下に こんな空間が眠ってると いうのが、なんというかロマンと いうか…


みんな そういう部分に そそられて来るんでしょうねぇ…人気が あるのも頷けます。


ただただ眺めるだけじゃなくて自然と勉強にも なりますし、非常に なかなか有意義な満足度が得られるツアーだと思いました。

帰りのグラウンドからみた夕暮れ
●帰りのグラウンドからみた夕暮れ●

…そんなわけで、2か所とも 上手い具合にギリギリ埼玉県だからこそ、埼玉県民の日を利用して行ってみたわけですが…


ちなみに県民的に学生時代の噂や経験を振り返ると、どうも この日を利用して東京ディズニーリゾートに行く埼玉中高生が多いみたいなんですよね、なんか…


いや、それ…せっかく埼玉県乗り放題の日なのに…埼玉じゃねえじゃん!もっと言うと実は東京でも ねえからな!…って まぁどこに行こうが本人の自由ですけども…


しかし県民の日ならディズニーリゾートに行くよりも はるかに安いコスパで巡れる、割と広大な埼玉リゾート観光も是非ともオススメしたいところだと思っておりまして ですね…


特に地下神殿は何気に撮れ高も良いので、本当に真面目にオススメで ございますよ、ハイ。
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Comment 6

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aozoratenki

おお 埼玉にこんな場所が(*_*) 
「エヴァ」の地下都市みたいで萌えます
やっぱーワクワクしてしまう秘密基地
歳食ってもわしらは少年ですなぁ( ´ー`)y-~~

さて広さはどのくらいあるんでしょ?
たぶん人工太陽とか山とか湖とかあるんしょうね
いいなぁ 埼玉第三都市
(●^o^●)

  • 2022/10/20 (Thu) 06:44
  • REPLY

Mr.よっしい

Re: タイトルなし

aozoratenkiさんへ

そう言われてみれば、それなりの集落くらいの広さはありそうです、あの防災神殿設備。

有事には地下シェルターとしても使えそう…と思ったんですが、有事と大雨がダブルブッキングしたら無理だな…

ちなみに埼玉において春日部自体は、いやぁ~…第三ではないな…第七くらいかな…規模的に…

Mr.よっしい

七式工房

いい旅行記ですね

埼玉愛を感じました。
自分も埼玉在住ですので、いい情報を教えていただきました。
ありがとうございます。

埼玉県民の日は学校が休みになるんですよね。
うちの子を連れて、秩父鉄道に乗ってみようかと
計画中です。

  • 2022/10/21 (Fri) 09:54
  • REPLY

Mr.よっしい

Re: いい旅行記ですね

七式工房さんへ

2020年と2021年は たまたま土曜・日曜に県民の日が当たったので、平日労働者のオッサンがフリー切符の恩恵を受けられる貴重な機会だったんですよね。小中高生的には休みのダブり損の気持ちが強かったでしょうが…

県民の日は11月ということで、秋の秩父鉄道はおススメかと思います。

Mr.よっしい

中林20系

最後に仰天!

広さとか規模とか、何となく判ってるような気で読み進めてましたが、最後に出てきた…人との比較…それまで思ってた規模と全然違う!何て広大なんだ!デカいんだ!地下にこんな空間があるなんて!

素敵な演出に感動してしまいました。

  • 2022/10/22 (Sat) 19:03
  • REPLY

Mr.よっしい

Re: 最後に仰天!

中林20系さんへ

他人を あまり写り込ませとコンプライアンス上神経質になりやすい昨今、あの写真なら うまい具合に誰だかも わからず ただただ人の存在だけを表現できるので、やはり載せて正解でした。
想定していた通り、写真を見ただけでは その巨大な迫力が伝わりにくいと思ったので…
僕も実際に行ってみて、予想以上のものでした。

Mr.よっしい