大雨の2021年の夏の京都・奈良では鉄道も大ダメージだった
修学旅行以来、大人(オッサン)になってから久々に訪れて前回までレポートをしております2021年の京都・奈良。
昔はカメラもフィルムだったし中学生ということで色々制限も あったことから、基本的な修学旅行的な行動しか できなかったんですけども…
オッサンの一人旅で来ている今となっては思う存分やりたい放題できますからねぇ…
そうなると僕の やりたい事っつったら…
鉄道物色でしょう、やっぱり…

●JR奈良線の205系●
てなわけで今回は京都・奈良を取り巻く鉄道の様相をですね、
関東から来た他所者の人間の個人的な観点から、レポートしてみたいと思います。

●0番から30番台線まである京都駅●
京都も都市なので、
と いうよりは関西の場合は大阪とか奈良とか兵庫とか それぞれ個性のある街が入り組んでいる関係上、鉄道路線網が なかなか充実しております。
関東の場合は あくまでも東京が中心目的地で あるのに対して、関西は必ずしも大阪が中心目的地と いうわけでは ないと いうことでしょうね。

●今や貴重な103系●
一方、関東よりも古い車両が比較的 残っていたりしまして…
このJR奈良線の103系も その一つですね。
ちなみにコイツは2022年に前触れもなく さらっと引退してしまったようなので、このタイミングで撮れたのは よかったと思います。

●エッジの効いた建物●
さて、鉄道ファンとして京都に来たからには まず外せないのはココですね。
客足は そこそこ あったと思いますが やはり2021年の当時の ご時世の中だったので、空いてるほうだったんだと思われます。
そう振り返ると やはり2021年は類まれなる特異な時期で あったと言わざるを得ないかと…

●先頭のトップ3●
鉄道博物館は これまでにも いくつか行きましたが、やはり ここも膨大なボリュームの展示量です。
なので、ここでは掻い摘んで個人的な特筆点を いくつか取り上げてみます。

●特急581系●
車体の色が青いほうの特急車両。
日中は普通の座席の特急、夜は寝台車両に なるという兼用仕様と いうことで 青い特急なんでしょうね。

●俯瞰で見てみる●
個人的に気になったのは、ボンネットの上側も実は青色に塗られていると いうところ。
位置的に上からなんて現役時代には なかなか目にすることは ないだろうから、気付きにくい部分ですね。
僕も、こうやって上から覗いてみて初めて気が付きました。

●窓越しに車内を見る●
車内も どういうつくりに なっているのか非常に気になるところですが、残念ながら通常は入れないようです。
たまーに入れる機会が訪れるようで…
今まさに この記事を書いていた2022年6月現在なら期間限定で入れたよう なんですが…
こういう貴重な機会は鉄道ファンは要チェックですやね。

●クモル145・クル144●
この行った当時は、この車両の展示が貴重な期間限定イベントでした。
通勤車両を改造して作られた事業用車両で、顔が通勤車のままなのが ご愛敬。
現在の鉄道車両のパイオニア的存在でもある101系という車両が種車のようです。

●人ではなく荷物を運ぶ車体●
主に修繕作業に使う資材類を運搬するための車両で、車体がトラックみたいになっていますね。配給車と いうものだそうです。
私鉄とかではホームドアの資材を普通の通勤車両内に乗せて運搬してたり するらしいんですが、こういう車両があれば このほうが積み下ろしとかが やりやすいでしょうね。

●梅小路の転車台●
そして この鉄道博物館の もうひとつの大きな目玉は、やはり なんと言っても このSL施設でしょう。
博物館本館に隣接している、というか元々こっちのほうが はるか昔から存在しているらしく これに合わせて合理的に博物館を作ったという言い方のほうが正確ですね。

●魅せるためのSL施設●
小規模ながらSL列車の乗車、そして転車台で回転する様子に加えて石炭や水の補給、さらには整備工場まで、まさにSLを“魅せて”くれる施設だと思いました。
と いうわけで想定以上に鉄分が補給できる博物館だったので、やはり来てみて よかったです、ハイ。
なので景勝を楽しむよりも、むしろ雨の影響を受けない駅構内とかで京都の鉄道を色々眺める楽しみ方を志向したりしました。
ていうか僕は そもそも鉄道フェチだから天気が どうあれ結局 鉄道を眺める方向に軌道修正は ないんですけども。

●この色と言えば阪急●
と、いうわけで まずは茶色い車体で お馴染みの阪急電鉄から。
厳密には「栗色」であり、マルーンと呼ばれている色ですね。

●古くても色は阪急●
素人目からすれば古い車両も新しい車両も全部この色で統一されているので「全部同じ電車だ!」って思ってる方も いるんじゃないか思います。
実際 多少知ってる人でもカタログを見て形式が細かく分かれているのが わかっていても「同じにしか見えねえ…」と思ってしまうのが正直なところです…

●木目調の内装といえば阪急●
しかし逆に いえば古いのも新しいのもイメージが統一されていて、かつ差を感じさせないくらいに整備も されていると いう事とも とれるわけで…
私鉄界において阪急のブランドイメージは、非常に高い感じがしますね。

●立派なブラインド●
この「鎧戸」と呼ばれるサッシも阪急ならでは ではないかと…
…あと阪急では もう一つ「京とれいん」というダジャレだとバカにするなかれ、内装が それはそれは京で雅な感じの電車が走っているそうで…
それは是非 乗ってみたいなぁと思っていたんですが…

●ご時世柄、運休●
…無念です…
事前に わかっては いながら訪れましたが、残念ですね…

●近鉄8000系●
お次は近畿日本鉄道。通称「近鉄」。
京都や大阪、奈良など その名の通り近畿、関西を走っている鉄道会社で現在、私鉄としては日本一の路線網の規模を誇るようです。
奈良においてはJRよりも近鉄の駅のほうが東大寺に近いので、その時に利用しました。

●近鉄3200系●
都市圏ならではの運行形態として、地下鉄と直接 繋がっておりまして…
てなわけで奈良から京都市の地下鉄の僕の泊っていたホテルの最寄り駅まで そのまま帰ってこれたりするわけ なんですね。

●デカいドア窓●
一般の方は まず気にしないで あろう、ドア窓に注目。
近鉄の車両はドア窓がデカいんですよね。支柱部分の強度が これがギリギリか?くらいに…
一部そうじゃない形式もあるみたいですが、このドア窓の大きさが近鉄の特徴ですかね。

●10系初期型●
地下鉄の事がチラっと出たところで、お次は その京都市営地下鉄。
「烏丸線」と「東西線」の2路線が ありますが、まずは烏丸線から…
2022年現在 新型車両の導入が始まっているようで、1981年の開業以来使われていた初期型は順次引退する流れのようです。

●10系後期型●
こちらは後期型。よーく見ると細部が違います。
こちらの後期型は表示器も改造済みで、見るからに まだまだ使う気満々ですね。
前述しましたが近鉄と直接 繋がっているので、京都市営とか言いながら そのまま奈良まで行っちゃったりする列車も あったりします。

●端っこに哀愁が…●
烏丸線は6両編成なんですが、もしかして ゆくゆくは増強するつもりだったのかな…?ホームに明らかに余裕があります。
が、結局その必要はなかった感が照明の暗さにも表れているのが なんとも言えませんね…

●車内の温度計●
そして もうひとつ思ったのが、車内に温度計が あるということ。
地下鉄だけじゃなく、近鉄とかでも見かけました。
関東の電車では、わざわざ温度計が付いてるのを見たことが ないので…
関西ならではの気配りなんでしょうかね…?

●ベールに包まれた東西線●
そして もう一つの地下鉄路線である東西線なんですが…
全駅においてガラス張りのホームドアで覆われておりましてですね…
めちゃくちゃ安全では あるんですが、車両の顔も めちゃくちゃ見辛い…っていうか ほぼ撮れないですね…
車庫も地下なので、イベントとかでしか本当に顔を拝ませてくれる機会は ないようで…
この東西線は、日本一撮りづらい地下鉄車両として知られているようです。

●特急の8000系●
多分、京都と大阪を結ぶから「京阪」。
「〇〇電車」という言い方は関西っぽいですね。
この京阪は、今回 僕が一番 感銘を受けた私鉄かもしれません。

●ちょっと格上な内装●
まず、乗り心地がよくて しかも なかなか速い特急列車が比較的バンバン走っていると いうこと。
特急と言いますが、特に別な追加料金は要らず そのまま普通に乗れちゃいます。

●わくわくの2階建て●
中間にはダブルデッカーを連結。
京阪名物のひとつで、やっぱり2階席が人気のようですね。
そしてコレも普通の切符だけで乗れます。
ここまで乗り得な雰囲気にさせてくれる通勤車両は、関東では 無いですね…

●プレミアムカー●
にも拘わらず追加課金をすると、さらにワンランク エレガントな気持ちに なれる座席にも座れたりするようです。
着席通勤の仕方に、かなりの こだわりが感じられます。

●窓が無骨な2600系●
一方で関東以上に古い車両もバリバリ現役で走っていたりします。
しかも、古さは感じられてもボロさを感じさせないと いうか…
しっかりとピッカピカに されている感じです。

●古いけど綺麗な車内●
これは関西の鉄道は同方向へ向かうライバルが沢山いるので、いかに客を握って離さない魅力を作るかを各社でせめぎ合ってる結果なんだと思います。
それぞれの沿線テリトリーが比較的 分け合えている関東各社では、たしかに ここまで徹底して魅力を高める事に懸けている所は ないかも…
むしろ関東の場合は、いかに混雑を緩和するかと いう方向のほうが比重を置くべき課題なんでしょうけどもね。

●通には有名な5000系●
この他、京阪には個性的な車両も いくつか存在しまして…
この5000系なんかは典型的な例で、結構 話題になっていたりした車両ですね。

●ドアと椅子のフォーメーション●
注目すべきはドアに椅子が重なっている個所。
ラッシュの時は椅子が上に上昇してドアが開閉し、空いてる時間帯はドアを締め切りにして椅子が降りてくるという…
そのためだけに わざわざ椅子が昇り降りするギミックを、思いついただけなら まだしも実際に存在しちゃってるのが面白い。
さすがに全国でも、こんなのは この車両だけだ そうです。
しかし、この車両も2021年9月で引退することが決定していたので…
それで わざわざ京都旅行ながら、ちょっと大阪に はみ出して寝屋川市にある「萱島(かやしま)」という駅まで見に行った次第で ございます。
この車両、当時は ほとんど この萱島あたりまでしか運用されてなかったようなので…

●ホームに木がある●
…そういえば この萱島駅は、ホームの ど真ん中に木が生えている事で有名な駅ですね。
普通は駅建設の際に伐採するものですが、御神木なので切らずに そのまま共存しているそうです。
撮りに行った当時、そのことを すっかり見逃していました…
気が付いていたら もっと観察していたんですけどねぇ…惜しい事をした…

●ガラスから覗いた800系●
もう一つ、見逃せないのが京津(けいしん)線。
先程 紹介した日本一車両の姿が見辛い地下鉄・東西線と繋がっていて、そこから滋賀県の琵琶湖のあたりまで行っちゃう路線なんですが…
基本的に通勤電車の様相ながら地下から山岳地帯へ、さらには自動車と並走する区間へという起伏に富みすぎる沿線を走るようで…
1本で地下鉄・登山電車・路面電車をこなす長編成の電車は全国でも この路線だけだそうです。

●ちょっと観光形態な内装●
このスーパー通勤電車に是非乗って、琵琶湖まで行ってみたいと!
今回の旅行の目的の一つに していたんですが…

●お盆に まさかの浸水●
…嘘だろ おい…!
こんなこと、滅多に ないそうです。なのに、まさに このタイミングで…
基本的に通勤路線だから いつでも乗れるからと後回しに していたのが仇となりました…旅行初日か2日目に乗っておくべきだった…
…っていうか今回の雨天、異常過ぎだよ!

●名前も装飾もオシャレな出町柳駅●
長くなってまいりましたが、最後に紹介するのは叡山電車。
本来であれば その名の通り比叡山(ひえいざん)へ向かえるんですが…
当時 元々 土砂災害の復旧中だったのに加えて、ここも大雨の影響で ほんの5駅ほど走って折り返し運転という全く持って観光に向かない条件下だったんですよね…

●なんかオシャレな列車●
しかし不幸中の幸い、一番 狙っていた「ひえい」という特別編成は大雨の中でも ほんの5駅の間にも関わらず運用に就いてくれていたので、個人的な撮れ高の目的が果たせました。
楕円の装飾が特徴的な車両ですね。

●車内も なんかオシャレ●
車内も楕円形で構成。
たまたま乗る時に この電車が来たら なんとなくプレミアムな嬉しさを感じますね。

●運転席の視界●
ただ運転手さん的には先頭の輪っか、ぶっちゃけ邪魔だなぁーって思ってそうな気もしますね…
一番のチャームポイントなだけに、なんとも悩ましいですね。

●散々な大雨●
そんなわけで、せっかく京都・奈良に来たから この機会に見れるだけ見てきた鉄道達ですが…
やはり今回、あまりにも…
あまりにも、大雨が過ぎましたね…
特に阪急の「京とれいん」、それと究極の通勤電車である京阪京津線…
このあたりは乗れなかったのは非常に心残りなので…
いつか、どこかのタイミングでリベンジを果たしてやろうと固く思っております…
ていうか京都・奈良の旅行自体も まだまだ幾らでも掘り下げ甲斐があるので、それも いつか また天気がいい日に改めて掘り起こし直してみたいと思いますね、ハイ。
おわり
昔はカメラもフィルムだったし中学生ということで色々制限も あったことから、基本的な修学旅行的な行動しか できなかったんですけども…
オッサンの一人旅で来ている今となっては思う存分やりたい放題できますからねぇ…
そうなると僕の やりたい事っつったら…
鉄道物色でしょう、やっぱり…

●JR奈良線の205系●
てなわけで今回は京都・奈良を取り巻く鉄道の様相をですね、
関東から来た他所者の人間の個人的な観点から、レポートしてみたいと思います。

●0番から30番台線まである京都駅●
京都も都市なので、
と いうよりは関西の場合は大阪とか奈良とか兵庫とか それぞれ個性のある街が入り組んでいる関係上、鉄道路線網が なかなか充実しております。
関東の場合は あくまでも東京が中心目的地で あるのに対して、関西は必ずしも大阪が中心目的地と いうわけでは ないと いうことでしょうね。

●今や貴重な103系●
一方、関東よりも古い車両が比較的 残っていたりしまして…
このJR奈良線の103系も その一つですね。
ちなみにコイツは2022年に前触れもなく さらっと引退してしまったようなので、このタイミングで撮れたのは よかったと思います。
京都鉄道博物館

●エッジの効いた建物●
さて、鉄道ファンとして京都に来たからには まず外せないのはココですね。
客足は そこそこ あったと思いますが やはり2021年の当時の ご時世の中だったので、空いてるほうだったんだと思われます。
そう振り返ると やはり2021年は類まれなる特異な時期で あったと言わざるを得ないかと…

●先頭のトップ3●
鉄道博物館は これまでにも いくつか行きましたが、やはり ここも膨大なボリュームの展示量です。
なので、ここでは掻い摘んで個人的な特筆点を いくつか取り上げてみます。

●特急581系●
車体の色が青いほうの特急車両。
日中は普通の座席の特急、夜は寝台車両に なるという兼用仕様と いうことで 青い特急なんでしょうね。

●俯瞰で見てみる●
個人的に気になったのは、ボンネットの上側も実は青色に塗られていると いうところ。
位置的に上からなんて現役時代には なかなか目にすることは ないだろうから、気付きにくい部分ですね。
僕も、こうやって上から覗いてみて初めて気が付きました。

●窓越しに車内を見る●
車内も どういうつくりに なっているのか非常に気になるところですが、残念ながら通常は入れないようです。
たまーに入れる機会が訪れるようで…
今まさに この記事を書いていた2022年6月現在なら期間限定で入れたよう なんですが…
こういう貴重な機会は鉄道ファンは要チェックですやね。

●クモル145・クル144●
この行った当時は、この車両の展示が貴重な期間限定イベントでした。
通勤車両を改造して作られた事業用車両で、顔が通勤車のままなのが ご愛敬。
現在の鉄道車両のパイオニア的存在でもある101系という車両が種車のようです。

●人ではなく荷物を運ぶ車体●
主に修繕作業に使う資材類を運搬するための車両で、車体がトラックみたいになっていますね。配給車と いうものだそうです。
私鉄とかではホームドアの資材を普通の通勤車両内に乗せて運搬してたり するらしいんですが、こういう車両があれば このほうが積み下ろしとかが やりやすいでしょうね。

●梅小路の転車台●
そして この鉄道博物館の もうひとつの大きな目玉は、やはり なんと言っても このSL施設でしょう。
博物館本館に隣接している、というか元々こっちのほうが はるか昔から存在しているらしく これに合わせて合理的に博物館を作ったという言い方のほうが正確ですね。

●魅せるためのSL施設●
小規模ながらSL列車の乗車、そして転車台で回転する様子に加えて石炭や水の補給、さらには整備工場まで、まさにSLを“魅せて”くれる施設だと思いました。
と いうわけで想定以上に鉄分が補給できる博物館だったので、やはり来てみて よかったです、ハイ。
阪急電鉄
前回まででも触れましたが2021年の盆休みの京都では、とにかく異例なまでに最悪の雨天で ございましてですね…なので景勝を楽しむよりも、むしろ雨の影響を受けない駅構内とかで京都の鉄道を色々眺める楽しみ方を志向したりしました。
ていうか僕は そもそも鉄道フェチだから天気が どうあれ結局 鉄道を眺める方向に軌道修正は ないんですけども。

●この色と言えば阪急●
と、いうわけで まずは茶色い車体で お馴染みの阪急電鉄から。
厳密には「栗色」であり、マルーンと呼ばれている色ですね。

●古くても色は阪急●
素人目からすれば古い車両も新しい車両も全部この色で統一されているので「全部同じ電車だ!」って思ってる方も いるんじゃないか思います。
実際 多少知ってる人でもカタログを見て形式が細かく分かれているのが わかっていても「同じにしか見えねえ…」と思ってしまうのが正直なところです…

●木目調の内装といえば阪急●
しかし逆に いえば古いのも新しいのもイメージが統一されていて、かつ差を感じさせないくらいに整備も されていると いう事とも とれるわけで…
私鉄界において阪急のブランドイメージは、非常に高い感じがしますね。

●立派なブラインド●
この「鎧戸」と呼ばれるサッシも阪急ならでは ではないかと…
…あと阪急では もう一つ「京とれいん」というダジャレだとバカにするなかれ、内装が それはそれは京で雅な感じの電車が走っているそうで…
それは是非 乗ってみたいなぁと思っていたんですが…

●ご時世柄、運休●
…無念です…
事前に わかっては いながら訪れましたが、残念ですね…
近畿日本鉄道

●近鉄8000系●
お次は近畿日本鉄道。通称「近鉄」。
京都や大阪、奈良など その名の通り近畿、関西を走っている鉄道会社で現在、私鉄としては日本一の路線網の規模を誇るようです。
奈良においてはJRよりも近鉄の駅のほうが東大寺に近いので、その時に利用しました。

●近鉄3200系●
都市圏ならではの運行形態として、地下鉄と直接 繋がっておりまして…
てなわけで奈良から京都市の地下鉄の僕の泊っていたホテルの最寄り駅まで そのまま帰ってこれたりするわけ なんですね。

●デカいドア窓●
一般の方は まず気にしないで あろう、ドア窓に注目。
近鉄の車両はドア窓がデカいんですよね。支柱部分の強度が これがギリギリか?くらいに…
一部そうじゃない形式もあるみたいですが、このドア窓の大きさが近鉄の特徴ですかね。
京都市営地下鉄

●10系初期型●
地下鉄の事がチラっと出たところで、お次は その京都市営地下鉄。
「烏丸線」と「東西線」の2路線が ありますが、まずは烏丸線から…
2022年現在 新型車両の導入が始まっているようで、1981年の開業以来使われていた初期型は順次引退する流れのようです。

●10系後期型●
こちらは後期型。よーく見ると細部が違います。
こちらの後期型は表示器も改造済みで、見るからに まだまだ使う気満々ですね。
前述しましたが近鉄と直接 繋がっているので、京都市営とか言いながら そのまま奈良まで行っちゃったりする列車も あったりします。

●端っこに哀愁が…●
烏丸線は6両編成なんですが、もしかして ゆくゆくは増強するつもりだったのかな…?ホームに明らかに余裕があります。
が、結局その必要はなかった感が照明の暗さにも表れているのが なんとも言えませんね…

●車内の温度計●
そして もうひとつ思ったのが、車内に温度計が あるということ。
地下鉄だけじゃなく、近鉄とかでも見かけました。
関東の電車では、わざわざ温度計が付いてるのを見たことが ないので…
関西ならではの気配りなんでしょうかね…?

●ベールに包まれた東西線●
そして もう一つの地下鉄路線である東西線なんですが…
全駅においてガラス張りのホームドアで覆われておりましてですね…
めちゃくちゃ安全では あるんですが、車両の顔も めちゃくちゃ見辛い…っていうか ほぼ撮れないですね…
車庫も地下なので、イベントとかでしか本当に顔を拝ませてくれる機会は ないようで…
この東西線は、日本一撮りづらい地下鉄車両として知られているようです。
京阪電車

●特急の8000系●
多分、京都と大阪を結ぶから「京阪」。
「〇〇電車」という言い方は関西っぽいですね。
この京阪は、今回 僕が一番 感銘を受けた私鉄かもしれません。

●ちょっと格上な内装●
まず、乗り心地がよくて しかも なかなか速い特急列車が比較的バンバン走っていると いうこと。
特急と言いますが、特に別な追加料金は要らず そのまま普通に乗れちゃいます。

●わくわくの2階建て●
中間にはダブルデッカーを連結。
京阪名物のひとつで、やっぱり2階席が人気のようですね。
そしてコレも普通の切符だけで乗れます。
ここまで乗り得な雰囲気にさせてくれる通勤車両は、関東では 無いですね…

●プレミアムカー●
にも拘わらず追加課金をすると、さらにワンランク エレガントな気持ちに なれる座席にも座れたりするようです。
着席通勤の仕方に、かなりの こだわりが感じられます。

●窓が無骨な2600系●
一方で関東以上に古い車両もバリバリ現役で走っていたりします。
しかも、古さは感じられてもボロさを感じさせないと いうか…
しっかりとピッカピカに されている感じです。

●古いけど綺麗な車内●
これは関西の鉄道は同方向へ向かうライバルが沢山いるので、いかに客を握って離さない魅力を作るかを各社でせめぎ合ってる結果なんだと思います。
それぞれの沿線テリトリーが比較的 分け合えている関東各社では、たしかに ここまで徹底して魅力を高める事に懸けている所は ないかも…
むしろ関東の場合は、いかに混雑を緩和するかと いう方向のほうが比重を置くべき課題なんでしょうけどもね。

●通には有名な5000系●
この他、京阪には個性的な車両も いくつか存在しまして…
この5000系なんかは典型的な例で、結構 話題になっていたりした車両ですね。

●ドアと椅子のフォーメーション●
注目すべきはドアに椅子が重なっている個所。
ラッシュの時は椅子が上に上昇してドアが開閉し、空いてる時間帯はドアを締め切りにして椅子が降りてくるという…
そのためだけに わざわざ椅子が昇り降りするギミックを、思いついただけなら まだしも実際に存在しちゃってるのが面白い。
さすがに全国でも、こんなのは この車両だけだ そうです。
しかし、この車両も2021年9月で引退することが決定していたので…
それで わざわざ京都旅行ながら、ちょっと大阪に はみ出して寝屋川市にある「萱島(かやしま)」という駅まで見に行った次第で ございます。
この車両、当時は ほとんど この萱島あたりまでしか運用されてなかったようなので…

●ホームに木がある●
…そういえば この萱島駅は、ホームの ど真ん中に木が生えている事で有名な駅ですね。
普通は駅建設の際に伐採するものですが、御神木なので切らずに そのまま共存しているそうです。
撮りに行った当時、そのことを すっかり見逃していました…
気が付いていたら もっと観察していたんですけどねぇ…惜しい事をした…

●ガラスから覗いた800系●
もう一つ、見逃せないのが京津(けいしん)線。
先程 紹介した日本一車両の姿が見辛い地下鉄・東西線と繋がっていて、そこから滋賀県の琵琶湖のあたりまで行っちゃう路線なんですが…
基本的に通勤電車の様相ながら地下から山岳地帯へ、さらには自動車と並走する区間へという起伏に富みすぎる沿線を走るようで…
1本で地下鉄・登山電車・路面電車をこなす長編成の電車は全国でも この路線だけだそうです。

●ちょっと観光形態な内装●
このスーパー通勤電車に是非乗って、琵琶湖まで行ってみたいと!
今回の旅行の目的の一つに していたんですが…

●お盆に まさかの浸水●
…嘘だろ おい…!
こんなこと、滅多に ないそうです。なのに、まさに このタイミングで…
基本的に通勤路線だから いつでも乗れるからと後回しに していたのが仇となりました…旅行初日か2日目に乗っておくべきだった…
…っていうか今回の雨天、異常過ぎだよ!
叡山電車

●名前も装飾もオシャレな出町柳駅●
長くなってまいりましたが、最後に紹介するのは叡山電車。
本来であれば その名の通り比叡山(ひえいざん)へ向かえるんですが…
当時 元々 土砂災害の復旧中だったのに加えて、ここも大雨の影響で ほんの5駅ほど走って折り返し運転という全く持って観光に向かない条件下だったんですよね…

●なんかオシャレな列車●
しかし不幸中の幸い、一番 狙っていた「ひえい」という特別編成は大雨の中でも ほんの5駅の間にも関わらず運用に就いてくれていたので、個人的な撮れ高の目的が果たせました。
楕円の装飾が特徴的な車両ですね。

●車内も なんかオシャレ●
車内も楕円形で構成。
たまたま乗る時に この電車が来たら なんとなくプレミアムな嬉しさを感じますね。

●運転席の視界●
ただ運転手さん的には先頭の輪っか、ぶっちゃけ邪魔だなぁーって思ってそうな気もしますね…
一番のチャームポイントなだけに、なんとも悩ましいですね。
と いうわけで

●散々な大雨●
そんなわけで、せっかく京都・奈良に来たから この機会に見れるだけ見てきた鉄道達ですが…
やはり今回、あまりにも…
あまりにも、大雨が過ぎましたね…
特に阪急の「京とれいん」、それと究極の通勤電車である京阪京津線…
このあたりは乗れなかったのは非常に心残りなので…
いつか、どこかのタイミングでリベンジを果たしてやろうと固く思っております…
ていうか京都・奈良の旅行自体も まだまだ幾らでも掘り下げ甲斐があるので、それも いつか また天気がいい日に改めて掘り起こし直してみたいと思いますね、ハイ。
おわり
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