【2021年の会津紀行その4】大地震で新幹線不通からの会津鉄道ルート利用
と、思っていたら…

●大地震発生●
2021年2月13日、よりによって まさかの このタイミングで宮城や福島に かなり大きな地震が発生しました。
当時、東日本大震災から約10年の節目の時期と いうことでも大きく取り上げられたんですが、実際 思っていた以上の かなりの規模の地震だったようで…
スーパー銭湯にて風呂から上がって、コーヒー牛乳を飲みながら くつろいでいた ところでした。正直、入浴中では なくて微妙に よかったなぁとは思いました。
会津若松のほうは一見 具体的な被害は見られなかったんですが、ホテルに帰ってみたらエレベーターが止まってしまったようで裏口の階段から上っていくことに…やっぱり若干は影響が あったんですね…
そんなわけで今回は、まさか こんな時に福島で地震で しかもコロナ自粛世論で どうしたもんかと…その当時の様子をレポートしようと思います。
翌朝の交通状況

●想定外の朝食●
先にも述べたように、本来はJR只見線の観光のために朝早くから出かける為に朝食は要らない予定だったんですが…
…どうやら昨晩の地震の影響で、福島県内のJR線が全線 始発から運転見合わせのようで…
しかたないので朝食も急遽 頼み、この際だからチェックアウトギリギリまで自室で どこでも描くヒトとして漫画を執筆しながら、ネットやTVで情報収集に努めることに…

●駅に行ってみる●
そして、この時点で なんと東北新幹線の終日運転見合わせが決定してしまいました…
なんでも地震の影響で架線の柱がバキバキに折れ曲がってしまったようで、そりゃ ちょっとや そっとじゃ復旧なんて無理だっつーことで…まじかよ…
…と いうわけで もはや今日の観光の予定どうこう どころか、どうやって埼玉まで帰ろうかを模索しなければ ならない事態と なってしまいました…

●帰路の希望へ向けて●
駅で新幹線の切符の払い戻し処理を してもらっている間、周りの人達もバスで帰れないか どうかとか色々模索していたようで…
ただ実は当時、例のコロナ時世で そもそも高速バス路線が軒並み運休してたんですよね。なので、それも なかなか困難な道でして…
…そんな中、隣の観光案内所の会話から耳寄りな情報を盗み聞きしまして ですね…

…どうやら、JR線は全線不通のため会津若松駅は陸の孤島に なっているようだけど…
2駅先の西若松駅からなら、会津鉄道という路線が運行しているらしいと…
…これだ!と いうことで…
望みを懸けて、いざ西若松駅に向かう事にしました。

●西若松駅●
実は鶴ヶ城は、こちらのほうが最寄りだそうです。
盗み聞きした情報通り、果たして動いているのだろうか…!?

●切符購入●
動いてました。
やった よかった!これで無事 埼玉まで帰れそうです。
●今回利用するルート●
このルートは、
JR只見線
↓
会津鉄道
↓
野岩鉄道
↓
東武鉄道
と、いう流れで繋がっているルート。今回は会津若松駅が使えないため西若松駅から乗りましたが、会津若松から そのまま栃木、埼玉と首都圏の東武線まで行けてしまうルートですね。
比較的“通”なルートなようで、鉄道ファンじゃないと…
いや、むしろ鉄道ファンでも気付きにくい盲点ルートかも しれません。

●会津鉄道●
新幹線が架線柱バキバキで止まったって事を考えると、むしろ架線柱がないディーゼル電車で あることが難を逃れた要因でしょうかね?
この会津鉄道は地域柄 当然のごとく雪にも強く、よっっっっっっっぽどで ない限り あまり不通に ならないと いう噂も聞きます。すごいですね…
東日本大震災の時も、他線区よりも先駆けて首都圏からのルートとして復旧したそうです。

●会津田島駅●
途中から電化(架線)されており、その区間から首都圏方面へのアクセス電車として東武線が乗り入れてきていると いうわけですね。
乗り換え電車として待機しているのは東武線の最新特急であるリバティ。
なお、ローカル閑散ダイヤならではの特例として ここから栃木県の下今市という駅までの間で あれば特急券が なくても普通に乗車が可能というルールに なっているみたいです。
そうじゃないと1時間とか待ちたくなければ特急券 買いな、みたいな えげつない商売に なってしまいますしね…

●リバティの車内●
さて…
このまま真っ直ぐ帰っても いいっちゃいいんですが…

●切符を確認●
実はこの会津若松ルートで総距離が100キロを超える場合は、途中下車が可能というルールが適用されると いうことに気が付きました。
本来ならば、この日は只見線の観光をしていたはず…
“鉄”的にタダでは転ばないぞ、と いうことで…
湯西川温泉で途中下車

●湯西川温泉駅●
この際だから、どこか途中下車して面白そうな所は ないか?と思って急遽 選んだのが この駅。
山中のトンネル内にホームが あり、装飾とか景観が ちょっと珍しい駅ですね。

●階段を上り外界へ●
そして、駅の外へ出て見ると…

●電車の駅が道の駅●
すぐ近くに道の駅が…
と いうより道の駅と一体化しており、電車の駅でも あり道の駅でも あると いう…しかも入浴施設まで あるそうで、なかなか注目度が高い場所ですね。

●川が凍ってる●
さらに目の前には、こんな景色が広がっておりましてですね…
そんなわけで…

●鉄道撮影●
見事な景観…ここ、結構 人気の場所なようです。
ただ ちょっと凍り方が中途半端なのが気になりますけどね…凍るなら凍るで、溶けるなら溶けるで…なんだ あの変な弧を描いた凍り方は…
ちなみに当初 川かと思っていたんですが、実は五十里湖(いかりこ)という湖だそうです。
東武6050系で帰路へ

●帰りの電車●
それでは そろそろ帰路に つきましょうかね…
来たのは東武線の6050系と いう車両。
2022年現在そろそろ絶滅危惧種に指定されている車両でして、ファンからも その動向が注目されております。
かくいう僕もファンっちゃファンなので、一応その動向を注目しながら乗ってみようと思います。

●6050系の車内●
特急料金が要らない普通の電車の様相ながら、座椅子が長距離仕様なのが特徴。
台車とかも乗り心地が良いと されており、古い車両とはいえ今でも かなり人気の高い車両ですね。

●6050系の先頭部●
先頭は小さい子供も大きい子供も喜ぶ かぶりつき席。
上部には外のと同じ幕式の行き先表示が付いているのも特徴的です。
かつては東京・浅草から出発して途中で行き先ごとに編成を分割して運用していたので、自分の乗ってる車両が どこ行きかが わかるように なっているわけですね。
もっとも今はローカル線区専用で、浅草まで来ないのでファンとしては 寂しい限りで ございまして…
まさに今は末端の存在と いえるのが、この6050系と いうわけです。
と いうわけで

●埼玉県に戻って来た●
いやはや、まさかまさか東北新幹線が まさに このタイミングで完全不通に なってしまうとは…
でも無事に帰れまして、さらに意外な このルートの開拓で それなりに途中下車も楽しみましたし…
そんなわけで冬の会津若松紀行、結果的には かなり なかなか結果オーライだったのでは なかろうかと思います。
あとはまぁ…本来 予定していた只見線の観光は、また今後の課題として次の機会を狙おうかなー、と…
そう思っていたんですが…
その機会は、意外に早く訪れることに…
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