【2021年春の青森津軽紀行その7】弘南鉄道で大鰐温泉へ

前回↑から、青森は弘前の観光を始めたわけ なんですが…
今回は“鉄”分を含みながら、ちょっとばかし足を延ばしまして ですね…

●中央弘前駅●
独特の時代を感じさせる、中央弘前駅。
青森の私鉄の一つ、弘南(こうなん)鉄道の大鰐(おおわに)線の発着駅ですね。
今回は この大鰐線を乗ったり撮ったり ほっつき歩いたりと、沿線観光をしていこうと思います。

●中央弘前駅のコンコース●
この「中央弘前」駅はJRのほうのズバリ「弘前」駅とは違う駅で、弘前駅と観光名所である弘前城の中間地点に位置しておりまして…
ズバリの弘前駅のほうにも同じ弘南鉄道の弘南線が発着していますが、今回は こっちの ある種オリジナリティ溢れる中央弘前から発着する大鰐線と いうほうに乗って行きます。

●津軽フリーパス●
今回は この津軽フリーパスという企画乗車券を使って乗車しました。
先日まで滞在していた五所川原界隈も含めて、JRやバスや津軽鉄道や そして この弘南鉄道にも、2日間 乗りたい放題できると いう…
全ての区間と いうわけでは ありませんが、タイミングを考えて使用すれば結構お得だと思われます。
なにより無人駅も多い この界隈で、切符を見せるだけで済むのもラクですしね。
使われている車両

●7000系車両●
元々は東急東横線とかで使われていた7000系という車両。
1960年代に作られた車両で、業界的には日本初のオールステンレス車両として知られている名車ですね。
そんでもって業界的には嬉しい事に、ここでは ほぼほぼ原形の姿を そのまま保ったまま現在に至っているそうですよ。
なにしろ車番まで原形のままらしいので…

●7000系の車内●
車内も まぁ原形で…
座席の色とかも そうらしいんですが、なにより冷房がないっていうのも原形そのまま なんですね。

●扇風機しかない●
この時代の頃の車両は元々冷房が ないんですが、大抵の場合 後年になって冷房が後付けされる事例は多いです。
ただ青森とか北海道とかは、気候的に冷房が なくても まぁ なんとか なると聞きますので…結果的に、非冷房なところも含めて本当に当時の原形のままと いえますね。ここの7000系は…

●吊り手●
りんごをイメージとした吊り手。
葉のモチーフを岩木山と したのは、少々 強引なところも あるかも しれませんが…

●ひと際 特異な台車●
ディスクブレーキが目立つのも、この7000系ならではの特徴。
こんな感じで、通の人には なかなか見逃せない車両だったりするわけで ございますよ。
津軽大沢駅

●津軽大沢駅の駅舎●
さて、まず見てみますのは この津軽大沢駅。
この駅には車両基地が併設されておりまして…鉄的には気になる駅なんですね、ハイ。

●2020年4月1日より全面禁煙●
割と最近まで禁煙じゃなかったのが、逆に意外でした。
駅とかの施設は もう とっくのとうに基本的に禁煙!だと勝手に思い込んでましたので…

●ガタイの良すぎる ぽっぽや●
最悪の場合、この駅員に死なされそうな迫力が ありますね…
でも、これは心理的に効果が高そうな警告板だと思います。

●併設の車両基地●
そして、駅の裏側にある車両基地ですね。
駅の裏側から行ける…っていうか、どこらへんまでが勝手に行っちゃって いいのかが何とも微妙な所でして…
隣の別の建物の駐車場や道路とも面しているから、行こうと思えば かなり入り込めてしまうんですけども…

●6000系車両●
注目は やはり この車両でしょうかね…元東急の6000系車両。そのコッテコテのステンレス車体から“湯たんぽ”と呼ばれていたりするようです。
もう すでに引退している車両で走ることは ありませんが、この車両が丸のままの姿で残されているのは もはや ここだけのようで…“鉄”的には やはり貴重な存在で ございます。
ここでは とりあえず望遠で撮った写真を…
どこまで入り込んじゃって いいのか わからなかったので…と、いうことに しておいて下さい、ハイ。

●観光案内版?●
一方で“鉄”ではない普通の人に とって、この津軽大沢での見どころは…
どうなんでしょうね…?
「忍者修験道のみち」とか ありますけども…

●版権が半見される塗装●
とりあえず、ちょっとばかり時間が余ったので歩いてみたんですが…
やはり僕には忍道は向いてなさそうだったので…軽く見た程度で駅に引き返しました。
石川駅

●石川駅の駅舎●
次なる目的地は この石川駅。
ここでは たっぷりと、風景と絡めた撮り鉄を楽しもうかなと思いまして ですね…

●大渕ヶ鼻城跡●
最初に狙うポイントは ここですね。駅の北側に徒歩5~10分くらいで行ける、山の所に あります。
史跡と いうよりは ほぼ公園的な感じで、グラウンドとか遊具とかが あったりしますね。
ここを登った所にある展望ポイントが、良き鉄道風景スポットとの事で…

●のどかで壮大な風景●
こんな感じですね…どうでしょうか。
周りの山々が、いい味を出していると思います。
走っている電車はJRの奥羽(おうう)本線です。

●岩木山をバックに●
下に降りてからも撮影してみました。
東側に どどーんと岩木山が そびえ立っているので、これが実に画に なりますね。
ちなみに この奥羽本線のほうにもJRの石川駅が あるようなんですが、僕の乗って来た弘南鉄道 大鰐線の石川駅とは違う離れた所にある駅のようです。

●特急車両も●
こちらは特急の「つがる」ですね。
余談ですが、当然のごとく列車本数が少ない上に こうして複数の画角・車両を撮りましたので、無論、かなりの時間、この石川駅 界隈で うろついていた わけでして…
時折 通りかかる地元の方からは、相当に怪しいハゲだと、思われていたのでは ないでしょうか…

●山と駅と車両と●
弘南鉄道のほうも…
こちらも やはり、岩木山をバックに撮るのが個人的には好きですかねぇ…
展望のできる山が ある一方で、岩木山が見えるほうは一面 平坦なので、色々構図が楽しめるわけでして…

●今回のベストショット●
今回 個人的に一番会心の出来だったのが、こちらの風景でした。
元々展望ポイントが目的で、こちらは たまたま ふと思って撮っただけ だったんですが…
天気も ちょうど雲ひとつなく岩木山が冴えわたるようにバックに そびえ立ってますし…いやはや、予想外のポイントでした。
手前の木々はリンゴでしょうか…と なると、秋の収穫直前が またベストかも しれないですね。
大鰐の温泉へ

●大鰐駅●
弘南鉄道の終点の「大鰐」駅まで やってまいりました。
JR奥羽本線との接続駅ですがJR側が「大鰐温泉」、弘南鉄道側は「大鰐」と違う駅名を名乗っていますね。
手前でピースしてるピンク色の大鰐は「あじゃりん」と いう名前だそうです。
「大鰐温泉」という、温泉地としても知られている ようなのですが…
駅から すぐの所に、道の駅というかコミュニティ施設と いいますか…
お土産とか食事コーナーとかも ありますが、何よりも日帰り温泉施設が あるそうです。

●施設内●
実は この日、僕は頑張って気合を入れて鉄道旅をすべく朝早くから行動しておりまして、ここには午前中に到着、珍しく実質 朝風呂に なるわけ なんですが…
…せっかく来たのです、ここは やはり是非 入っていきたいと思います。

●湯上りの一杯●
…いやぁーーー…
最高です!いい湯でした。朝風呂も いいもんですね。
設備的にスーパー銭湯と見ても差し支えないと思います。電車で来て、駅から こんなに気軽に入っていけるとは…素晴らしいです、ハイ。

●大鰐もやしラーメン●
ちょうど昼食時と いうことも あり、せっかくなので食べていこうかな と…
「大鰐温泉もやし」と いうのが名産だそうで…豆が付いてるのが特徴的ですね。歯ごたえが あって美味しいです。
どうも、ごちそう様で ございました。

●大広間で執筆休憩●
この他、大広間が解放されていまして めちゃくちゃ くつろげます。
腹具合からのトイレ休憩も かねて、のんびり執筆をしながら かなり くつろいで しまいました…
しかも そこまで混んじゃいない、て いうか なんなら僕も含めて2、3組しか いない、大広間なのに…みたいな状態で…
最高です。最高の温泉旅にも なりました。
そんなわけで

●木製の枕木も混ざる線路●
いやぁー…貴重な車両といい、風景といい、温泉といい…想定以上の満足な鉄道旅が味わえました。
しかしながら この大鰐線、地方私鉄がツラい ご時世の多聞に漏れず なかなか、いや、かなり厳しいようで…
最悪の場合 近年中に廃止になる可能性も具体的に話されているらしく、そういう意味では あの銚子電鉄よりも まずいかも しれないですね…

●弘前さくらまつりの特典も●
存続に向けて色々取り組みも しているようで、僕も今回 観光客として この特典を大いに活用させて もらいましたが…
やはり乗って、利用するしかないんですよね…乗る人が いなくなったら そりゃあ、ねぇ…
てなわけで、僕としては この手の記事では もう一貫してお馴染みの締めくくりに なりますが…
時間の有限は間違いなく尊いですので、興味のある方は まだ あるうちに是非…!
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