銚子電鉄のまずさを観光してきた2020年夏(後編)
夏に なり さすがに そろそろ動いてみようか、と いうことで手始めに目下の心配事は感染より廃線、で おなじみの銚子電鉄を観光してみようと いうことで前回からお届けしているわけで ございますが…

●本銚子駅●
前回 立ち寄った 仲ノ町駅、観音駅に続き今回は この本銚子駅を まず ちょっと見てみようと思います。
で、ここも電車の本数が少なくて時間が合わず かつ歩いて行ける距離なので観音駅から そのまま歩いて きちゃったんですが…
…こういう ところ ですかねぇ…この路線の存在意義が…
本銚子駅

●駅名標●
もう もはや愛称に一貫性が無さ過ぎて何が何だか わけ わからない看板に なっちゃってますが、とりあえず この駅は「本銚子」と書いて「もとちょうし」と読むのが正式名称ですね。
上り調子とか本調子だとか なんか色々 言ってますけども…

●本銚子駅の景観●
この駅の見どころと しては、まずは緑が生い茂る この景観でしょうかね…
あのハートマークのオブジェがある橋から見下ろして電車を撮るのが、なんか良さそうな気がします。

●電車が やって来た●
で、撮った写真がコチラ。いいですねー、この感じ…
このように森のトンネルの電車という幻想的な景観が見られるのが人気のポイントかと思われます。

●ハートキャッチ銚電●
一方の反対側。
うーん…コレもう ちょっと離れてハートが全部 入るように撮ったほうが明らかに よかったと思うんだけど…
橋が狭いから入らなかったのか、僕がバカだから入らなかったのか…
ちなみにネオンっぽい仕掛けが あるので、夜になると また良さそうな感じが しますね。

●駅舎内 待合室●
今度は駅舎のほうをチェック。無人駅なので もっぱら待合室としてのみ機能している感じです。
この駅舎は、なんかTV番組の企画とかで改修を施したとか…
趣のある雰囲気ですが、変にデコらないで元のままのほうが いいと いう古参ファンも いらっしゃるようで賛否両論あるみたいですね。

●備え付けのノート●
いわゆる足跡を残すためのモノですね。
せっかく なので…

●描いてみた●
一応「どこでも描くヒト」ですのでね…
宣伝も兼ねまして…
描いてある通り、この日は夏日も夏日で ございまして ですね…

●この日の温度●
駅舎に温度計が ありました。
う~ん…そんなもんか?温度…
設置場所が日影なので、実際の体感的には もっと気温が高かったと思われますね…
西海鹿島駅

●コピーも社名も長い副駅名●
お次に降りましたのは この西海鹿島(にしあしかじま)駅。
周りは住宅地で特に何か目ぼしいモノが あるわけでは ないんですが、ここでは沿線での電車を絡めた写真撮影が目的です。
ここは さすがに本銚子駅から電車を待って乗ってきました。いいかげん暑いですし…

●乗って来た電車を見送る●
なんか、すんごい夏らしい写真が撮れた気がします。
この写真で、この日の暑さが存分に伝わるのでは ないでしょうかね…
で、本来の ここでの目的は沿線の畑と電車を絡めたシーンの撮影で ございます。
春頃まではキャベツ畑、夏頃にはトウモロコシ畑が広がる風景が見られる との事なんですが…

●畑と電車●
残念ながらキャベツもトウモロコシも時期が外れていたようで、ただ ただ くそ暑いだけの撮影と なってしまいまして…
辛うじて それっぽい畑のゾーンが ちょびっとだけ あったので、そこから無理やりアングルを決めましたが…
結局この時の炎天下が仇と なり、畑も撮影も収穫期をモロに越して僕の腕だけが焼きモロコシに なったという…そういう結果に終わりました、ハイ…
君ヶ浜駅

●君ヶ浜駅のホーム●
お次に降りますのはロズウェル。
いや、こうも堂々と他の地名を副駅名に されちゃうと もはや逆に違和感なくロズウェルって言い切っちゃいますね。

●ロズウェルの3本柱●
昔は欧風アーチが あったみたいなんですが、老朽化により撤去されたそうで…
しかし中途半端に柱だけが残ってしまっているので、これが奇妙なロズウェル感を醸し出してる気が しなくも ないような…
これ以外には、駅舎すらない無人駅なんですが…

●名誉駅長の碑●
駅舎は無くとも駅長は いたそうです。その名は きみちゃん。
自分の良き さじ加減で根城を決めただけで そこを統括する職の辞令を受ける事に なろうとは、まったく もってネコ冥利に尽きると いうことで…
数年前に既に お亡くなりに なられているらしいので、今は本当に無人(無猫)駅なんですが…

●現 駅長?●
ネコいたーーーーーー!
ココの関係者なのか、それとも たまたま通りかかった ご近所さん なのか…
素性を話してくれる相手では なかったので定かでは ありませんが、なんか良き偶然と出会えた気がしました。
犬吠駅

●多分ワンと犬をかけてる●
そして今度は いよいよ銚子電鉄のハイライトとも いえる駅、犬吠(いぬぼう)駅に到着です。
言わずもがなココは千葉県の東端・犬吠埼の最寄り駅と いうわけで ございまして ですね…

●ポルトガルっぽい駅舎?●
端っこの岬 繋がりと いうことでしょうか…ユーラシア最西端のポルトガルをイメージした駅舎に なっているようで…
さっきのロズウェル駅やイメージに そぐわない観音駅の洋風駅舎も そうなんですが、どうやらバブル期の悪ノリで駅舎の欧米化というのを やらかしてしまった歴史が あるそうです。
現在は死に物狂いの悪ノリによって経営を維持しているわけ なんですが…
…銚子電鉄、掘り下げるとネタが尽きませんね…

●犬吠埼への観光●
で、せっかくなので当然ながら犬吠埼のほうも見て行きます。
ちなみに上記の写真、正確な位置では ないですが「東映」の映画の波のアレ、ここらへんで撮られたモノだそうですね。

●犬吠埼灯台●
もちろん灯台にも登ってみます。
セットになって白く塗られている手前のポストも名物スポットだ そうです。

●灯台内部●
入場料は300円。
この ご時世なので、消毒液の完備と人数密集制限等を行なっていました。

●関東最東端の景色●
先程から言っていますが この日は炎天下かつ大快晴でしたので、景色は最高ですね…海も空も青々と しています。
たしかに以前にポルトガルのロカ岬を見た時も最果ての景色に達成感みたいな感動を覚えたので、通ずるモノに頷けるかも しれませんね。
外川駅

●駅名標?●
ラストは銚子電鉄の終点、外川(とかわ)駅で ございます。
ここの副駅名は「ありがとう」…って、もはや お礼しか 書かれてないすね この看板…

●こちらが本当の駅名標●
ここは駅舎が またレトロな感じなんですが…不覚にも うっかり写真 撮り忘れてました…
多分 人が結構 多かったので、手が留まって撮ってなかったんだと思われますね…

●旧型車が置かれている●
でも鉄として、こちらは見逃すわけには いきません。
かつて使われていたデハ801という旧型車が線路の終点に置かれておりまして…

●車内開放中●
元々 傷みが激しい事も ある上に2020年の ご時世も あるでしょう、車内が見学できないことも しばしば あるようなんですが この時は見学可能で ございました。ありがたや…
ありがとう外川。

●車内●
時代に合わせて継ぎ接ぎ改造は していると思いますが、床が板張りに なっているあたりが、今の時代の車両とは趣が違う所ですね。

●板が傷んでる場所も●
ちなみに現代の日本の鉄道車両は耐火構造が基準の一つに定められている故、モロな木材を使われることは ないと思うので時代を感じさせる部分だと思います。
この他 外川駅の周辺は趣深い港町に なっていて、これは これで またフォトジェニックな撮れ高を狙えることと思うんですが…
電車の本数も限られていて これ以上いると帰りが遅くなってしまうので、旧型車を見た後は そのまま折り返しの電車で帰路に つくことに しました。
と いうわけで

●銚子セレクト市場●
さてさて、せっかく銚子まで来たので気になる ご当地的なモノを ちょっと…
銚子駅から数分 歩いたところに ある こちらの物産店に寄っていきまして…

●醤油ソフトクリーム●
醤油づくりの地ならではの醤油のソフトクリーム。
気に なってたんですよねコレ…なんか妙に右に傾いてるのも気に なるところ ですけれども…
味は…なんていうか塩キャラメルとか そういう系統の味ですかね、やはり…
そこまで すげえ醤油だー!っていう感じでも ないので、塩分 気にしている方でも大丈夫だと思います。基本ソフトクリームですので…

●まずい棒●
そして銚子電鉄と いえば名物製菓。
今や本業の鉄道事業より製菓製造のほうが主力に なっちゃっている事は よく知られております。
もはや企業市場においても銚子電鉄は「食品会社」として正式に認識されてしまっているくらい だそうで…
会社の収入の屋台骨である「ぬれ煎餅」が筆頭として有名ですが、今回は それと肩を並べる名物「まずい棒」を お土産に購入しました。犬吠駅とかで売られています。

●まずいらしい(経営が)●
そんなわけで銚子電鉄、観光してきたわけで ございましたが…
ここ最近は他の地方私鉄とかも観光してきたりしてるんですが…たしかに断然にココが一番まずそうな感じは します。
地元の足として必需かと言われると、これが正直 微妙なところ でして…
そもそも総距離が6.4kmしかなく徒歩で行けちゃうって いうか待つくらいなら歩いたほうが早い区間も ある上に、学生とかなら ぶっちゃけチャリのほうが早い場合も あると いうのも実証でバレてしまっている みたいなので…
基本的にはチャリで、雨の日だったら乗って行こうかなーとか…そういう使われ方が現実的では ないでしょうかね…僕が地元だったら そうしてる可能性が高いと思われます。

●でも味は まずくない●
多分 銚子電鉄単体と いうよりは銚子市全体で観光産業を考える案件なんだと思いますね、これは…
犬が吠える岬と それに向かうリゾートライン、そして名物銘菓と…
…お?考えように よっては同県内のネズミを筆頭と した某アミューズメント リゾートを打倒する射程に すでに入ってるんじゃないでしょうかね?
「TYOSHIイヌボーリゾート」を目指すと したら、アトラクションを兼ねた交通機関として「イヌボーリゾートライン」は欠かせないのでは ないでしょうか…
…と いうわけで銚子電鉄、銚子市も観光するノリで是非 足を運んでみると よろしいのでは ないかと…
…で、個人的には このままでは あのウイルスよりも銚子電鉄のほうが先に終わっちゃう可能性が高いような気が しますので、気になる方は どのみち終わる前に今 行ったほうが いいと思っています。ハイ。
- 関連記事
-
-
東武東上線写真集2000年~2008年頃 2020/06/07
-
京王スタンプラリー’19 2019/11/20
-
TJライナー10周年(前) 2018/11/20
-
JR乗車券でガッツリ途中下車の旅 2020/09/25
-
東京-岐阜間を往復せずに「一筆書き切符」でお得に途中下車旅行 2023/08/06
-
アメリカ的な“サブウェイ”を思わせるカナダ・トロントの地下鉄に、空港アクセスがてら乗ってみる 2017/05/29
-