『福井鉄道』&『えちぜん鉄道』の奇奇怪怪な福井駅界隈の乗り入れ
今回は鉄道ネタで ございます。

●福井鉄道&えちぜん鉄道●
2021年1月に福井県を訪れまして ですね…
訪れた第一目的が鉄道では なかったので限られた合間の時間に、福井市周辺を走る鉄道を ちょこっと乗り撮りしてきた だけでは ありますが…
と、いうわけで今回は その福井市を走っている福井鉄道、そして えちぜん鉄道を ちょっと取り上げてみたいと思います。

●路面電車のある風景●
まずは福井鉄道から…
福井市の市街を中心に走っている路線で、「福武線(ふくぶせん)」という路線名だそうです。
福井駅のあたりなんかは まさに都市部なので、車とかと一緒に道路を走っている路面電車の様相を見られますね。

●福井駅 電停●
ちょっと「!?」と思ったのが、交通的にはターミナルで あるはずの福井駅の最寄りに あるズバリ「福井駅」電停。
なんていうか、路線構造的に「しょうがねぇ、ちょっと寄ってってやるか」という感じの扱いに なっているんですね…
図で説明しますと ですね…

●福井駅 立ち寄り構造図●
福井駅方面に向かう場合、まず…
「福井城址大名町」という電停に到着して、
↓
本線から外れた支線を通って「福井駅」へ行って、
↓
また「福井城址大名町」に行って本線へ戻る。
と いうことを しているんですね。
結果的に「福井城址大名町」へは2回 立ち寄ります。うっかり乗り降り し忘れた人にはメリットですけども。
しかも運転士さんも「福井城址大名町」と「福井駅」を行き来するたびに車内前後の運転席を行ったり来たりと、なかなかエキセントリックな運行形態な ようでして…

●「福井駅経由」と ある●
時刻表を見ると わざわざ福井駅には寄らずに そのまま本線だけを行く列車も多く、写真のように「福井駅経由」と書かれた列車のみが わざわざ手間かけて寄ってくれる という事に なっている みたいですね。
まぁ確かに福井駅に特に用が なければ、そのまま本線を突っ走って くれちゃったほうがラクですしねぇ…
ターミナルの立ち位置が不思議だと思いました。

●いかにも路面電車な車両●
さて、車両のほう なんですが…
大体よく見かけるのは、こういうオーソドックスな路面電車然とした やつですね。

●車内●
貫通路部分が鍵穴みたいな形になっていて面白いです。
東京でも地下鉄の有楽町線の旧型車両などに こういう面白い形の貫通路が あったんですが、今は もう そういうのは残ってないですからねぇ…

●運賃箱がある●
降りる時は先頭のドアから、路線バスと同じように両替機で現金を用意して運転士さんに わかるように整理券と一緒に運賃箱に支払うと…そういうシステムです。
ただし、有人駅の場合は駅員対面で精算するようです。

●縁起のいい車番●
この車両は元々 名古屋鉄道で使われていた車両らしいんですが…
実は、この福井鉄道のほうに導入されたのは割と近年の事だそうで…

●旧型車両●
それ以前は こんな感じのフツーの電車然とした車両が当たり前のように堂々と車とかと並んで路面を走っていたそうです。
それは それで面白そうな光景なので見応えも ありそうなんですが、残念ながら今は この車両は使われていない そうで…
この200形いう旧型車両は見た目のスタイル的にも未だに人気があり、保存計画も兼ねて車庫のある「北府(きたご)」駅に とりあえず置かれているんですが…
外に そのまま置きっぱ なので、今回の僕みたいに撮りに来た鉄野郎的には嬉しいんですけど、車体の腐食とかは やっぱり気になってきますね…

●F1000形●
一方で こちらは最新型。
路面電車と いうより今時のLRTっぽい車両で、「FUKURAM(フクラム)」という愛称が付いているみたいです。

●3両編成で走る●
スマートなふうに見えて結構 大きめなようで、幅だけで いえば さっきの旧型に匹敵するようで…隔世って こういうことですね…

●雪景色を走る えちぜん鉄道●
こちらも福井市を中心に、同県の勝山市や坂井市を走る鉄道で…
今回 僕は永平寺と いうところに行くときに利用しました。

●勝山驛●
末端の一つである勝山駅。
モダンな駅舎で、まず この建物自体が有形文化財として価値が あるものだそうです。
「駅」が「驛」と書いてあるあたりも、何だか こだわりを感じさせますね。

●保存されている機関車●
で、その勝山駅に保存されている「テキ6形」という機関車。日本で最古級の機関車だそうです。
元々は京福電鉄と いう会社のモノで…と いうか、そもそも この路線自体が元々 京福電鉄が運営していたモノだったそうです。
実は えちぜん鉄道という会社は この路線を なんとか存続させるために21世紀になってから設立された新しい会社だそうで…
中小の鉄道運営事情と いうのは、やはり どこも大変なんですね…

●車両●
「MC6101形」という車両で、元々は愛知環状鉄道で使われていた車両だそうです。
いや、むしろ その元の「愛知環状鉄道」のほうが何者!?っていう感じが正直 強い ですけども…僕も調べて初めて知ったものでして…
…いずれに せよ、えちぜん鉄道に しても福井鉄道にしても愛知から譲り受ける事例が多いようですね。

●車内●
やはり先頭に運賃箱が設けられており、整理券を取って前降りで現金を支払うタイプ。
例によって有人駅では降りてから駅員対面精算で対応できるように なっていて…要は先程の福井鉄道と同じ様相です。
…実は この えちぜん鉄道と福井鉄道、福井市街地では深い運命共同体にも なっておりまして…

●両社が合流する田原町駅●
利用者の利便性を促進すべく、福井市中心部の一部分では ありますが えちぜん鉄道と福井鉄道が それぞれから同じ路線へと合流する…いわゆる相互直通を しているみたい なんですね。
両者の路線図を見ると、たしかに中心部の部分が色々と複雑に入り組んでおりまして…
…て いうか僕も しょせん よそ者の ただの観光客なので上手く説明できるほど全容を把握し切れていないんですが、とにかく通勤通学に利用する地元の方々にとっては使いやすい流れに なっているんだと思われます。

●L形車両●
先程 紹介した福井鉄道のほうの「FUKURAM」に似ていますが、こちらは えちぜん鉄道が福井鉄道の路線に直通乗り入れをするために用意した車両。
こちらは「ki-bo(キーボ)」と いう愛称が付いており、丸いライトの目とかが ちょっと可愛らしさを狙っていますね。
えちぜん鉄道としても売り出し中の存在らしく、予め走るダイヤが決まっているようです。なので鉄的には狙って撮りに行けるわけで ございますよ、ハイ。
関東地方の埼玉県では見られないような、雪国ならではの設備も見られまして…

●線路脇スプリンクラー●
おそらく凍結防止、雪を解かすための ものでしょう。
北府駅の車庫引き込み線で、たまたま散水していたのを見かけました。

●随所にあるアーチ●
トンネルと いうには あまりにも短い屋根。
察しが つくとは思いますが、主にポイント分岐点の所に設置されておりまして…要はポイントが積雪で やられないように するために あるものなんですね、コレは…
ポイントが やられたら、復旧が非常に めんどい事に なっちゃいますからねぇ…

●雪に埋もれた構内踏切●
そんなわけで…
パパっと駆け足で眺めてきた福井の鉄道ですが…
やっぱり その土地ならでは特色が あって面白いですね、公共交通機関は…
使い慣れてるか否かで、地元の人と僕のような よそ者の差が出るってもので…実は何回か整理券を うっかり取り忘れそうに なったんですよ…僕、バカだから…
ドアが閉まる寸前の「プシューッ」でギリギリ思い出して電光石火で整理券を取って事なきを得たんですが、いやはや…
こういう所では まだまだ現金が必要と いうことで…日本全国をキャッシュレスの波で席巻するのは、まだまだ難しいようです。

●福井鉄道&えちぜん鉄道●
2021年1月に福井県を訪れまして ですね…
訪れた第一目的が鉄道では なかったので限られた合間の時間に、福井市周辺を走る鉄道を ちょこっと乗り撮りしてきた だけでは ありますが…
と、いうわけで今回は その福井市を走っている福井鉄道、そして えちぜん鉄道を ちょっと取り上げてみたいと思います。
福井鉄道

●路面電車のある風景●
まずは福井鉄道から…
福井市の市街を中心に走っている路線で、「福武線(ふくぶせん)」という路線名だそうです。
福井駅のあたりなんかは まさに都市部なので、車とかと一緒に道路を走っている路面電車の様相を見られますね。

●福井駅 電停●
ちょっと「!?」と思ったのが、交通的にはターミナルで あるはずの福井駅の最寄りに あるズバリ「福井駅」電停。
なんていうか、路線構造的に「しょうがねぇ、ちょっと寄ってってやるか」という感じの扱いに なっているんですね…
図で説明しますと ですね…

●福井駅 立ち寄り構造図●
福井駅方面に向かう場合、まず…
「福井城址大名町」という電停に到着して、
↓
本線から外れた支線を通って「福井駅」へ行って、
↓
また「福井城址大名町」に行って本線へ戻る。
と いうことを しているんですね。
結果的に「福井城址大名町」へは2回 立ち寄ります。うっかり乗り降り し忘れた人にはメリットですけども。
しかも運転士さんも「福井城址大名町」と「福井駅」を行き来するたびに車内前後の運転席を行ったり来たりと、なかなかエキセントリックな運行形態な ようでして…

●「福井駅経由」と ある●
時刻表を見ると わざわざ福井駅には寄らずに そのまま本線だけを行く列車も多く、写真のように「福井駅経由」と書かれた列車のみが わざわざ手間かけて寄ってくれる という事に なっている みたいですね。
まぁ確かに福井駅に特に用が なければ、そのまま本線を突っ走って くれちゃったほうがラクですしねぇ…
ターミナルの立ち位置が不思議だと思いました。

●いかにも路面電車な車両●
さて、車両のほう なんですが…
大体よく見かけるのは、こういうオーソドックスな路面電車然とした やつですね。

●車内●
貫通路部分が鍵穴みたいな形になっていて面白いです。
東京でも地下鉄の有楽町線の旧型車両などに こういう面白い形の貫通路が あったんですが、今は もう そういうのは残ってないですからねぇ…

●運賃箱がある●
降りる時は先頭のドアから、路線バスと同じように両替機で現金を用意して運転士さんに わかるように整理券と一緒に運賃箱に支払うと…そういうシステムです。
ただし、有人駅の場合は駅員対面で精算するようです。

●縁起のいい車番●
この車両は元々 名古屋鉄道で使われていた車両らしいんですが…
実は、この福井鉄道のほうに導入されたのは割と近年の事だそうで…

●旧型車両●
それ以前は こんな感じのフツーの電車然とした車両が当たり前のように堂々と車とかと並んで路面を走っていたそうです。
それは それで面白そうな光景なので見応えも ありそうなんですが、残念ながら今は この車両は使われていない そうで…
この200形いう旧型車両は見た目のスタイル的にも未だに人気があり、保存計画も兼ねて車庫のある「北府(きたご)」駅に とりあえず置かれているんですが…
外に そのまま置きっぱ なので、今回の僕みたいに撮りに来た鉄野郎的には嬉しいんですけど、車体の腐食とかは やっぱり気になってきますね…

●F1000形●
一方で こちらは最新型。
路面電車と いうより今時のLRTっぽい車両で、「FUKURAM(フクラム)」という愛称が付いているみたいです。

●3両編成で走る●
スマートなふうに見えて結構 大きめなようで、幅だけで いえば さっきの旧型に匹敵するようで…隔世って こういうことですね…
えちぜん鉄道
お次は今回 取り上げます もう一つのほうの鉄道、えちぜん鉄道ですね。
●雪景色を走る えちぜん鉄道●
こちらも福井市を中心に、同県の勝山市や坂井市を走る鉄道で…
今回 僕は永平寺と いうところに行くときに利用しました。

●勝山驛●
末端の一つである勝山駅。
モダンな駅舎で、まず この建物自体が有形文化財として価値が あるものだそうです。
「駅」が「驛」と書いてあるあたりも、何だか こだわりを感じさせますね。

●保存されている機関車●
で、その勝山駅に保存されている「テキ6形」という機関車。日本で最古級の機関車だそうです。
元々は京福電鉄と いう会社のモノで…と いうか、そもそも この路線自体が元々 京福電鉄が運営していたモノだったそうです。
実は えちぜん鉄道という会社は この路線を なんとか存続させるために21世紀になってから設立された新しい会社だそうで…
中小の鉄道運営事情と いうのは、やはり どこも大変なんですね…

●車両●
「MC6101形」という車両で、元々は愛知環状鉄道で使われていた車両だそうです。
いや、むしろ その元の「愛知環状鉄道」のほうが何者!?っていう感じが正直 強い ですけども…僕も調べて初めて知ったものでして…
…いずれに せよ、えちぜん鉄道に しても福井鉄道にしても愛知から譲り受ける事例が多いようですね。

●車内●
やはり先頭に運賃箱が設けられており、整理券を取って前降りで現金を支払うタイプ。
例によって有人駅では降りてから駅員対面精算で対応できるように なっていて…要は先程の福井鉄道と同じ様相です。
…実は この えちぜん鉄道と福井鉄道、福井市街地では深い運命共同体にも なっておりまして…

●両社が合流する田原町駅●
利用者の利便性を促進すべく、福井市中心部の一部分では ありますが えちぜん鉄道と福井鉄道が それぞれから同じ路線へと合流する…いわゆる相互直通を しているみたい なんですね。
両者の路線図を見ると、たしかに中心部の部分が色々と複雑に入り組んでおりまして…
…て いうか僕も しょせん よそ者の ただの観光客なので上手く説明できるほど全容を把握し切れていないんですが、とにかく通勤通学に利用する地元の方々にとっては使いやすい流れに なっているんだと思われます。

●L形車両●
先程 紹介した福井鉄道のほうの「FUKURAM」に似ていますが、こちらは えちぜん鉄道が福井鉄道の路線に直通乗り入れをするために用意した車両。
こちらは「ki-bo(キーボ)」と いう愛称が付いており、丸いライトの目とかが ちょっと可愛らしさを狙っていますね。
えちぜん鉄道としても売り出し中の存在らしく、予め走るダイヤが決まっているようです。なので鉄的には狙って撮りに行けるわけで ございますよ、ハイ。
雪国の設備
福井と いえば雪国。関東地方の埼玉県では見られないような、雪国ならではの設備も見られまして…

●線路脇スプリンクラー●
おそらく凍結防止、雪を解かすための ものでしょう。
北府駅の車庫引き込み線で、たまたま散水していたのを見かけました。

●随所にあるアーチ●
トンネルと いうには あまりにも短い屋根。
察しが つくとは思いますが、主にポイント分岐点の所に設置されておりまして…要はポイントが積雪で やられないように するために あるものなんですね、コレは…
ポイントが やられたら、復旧が非常に めんどい事に なっちゃいますからねぇ…

●雪に埋もれた構内踏切●
そんなわけで…
パパっと駆け足で眺めてきた福井の鉄道ですが…
やっぱり その土地ならでは特色が あって面白いですね、公共交通機関は…
使い慣れてるか否かで、地元の人と僕のような よそ者の差が出るってもので…実は何回か整理券を うっかり取り忘れそうに なったんですよ…僕、バカだから…
ドアが閉まる寸前の「プシューッ」でギリギリ思い出して電光石火で整理券を取って事なきを得たんですが、いやはや…
こういう所では まだまだ現金が必要と いうことで…日本全国をキャッシュレスの波で席巻するのは、まだまだ難しいようです。
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