【2020年秋の島根・鳥取・姫路紀行その3】一畑電車でご利益とクロスオーバーする鉄道風景を

前回↑JR旧大社駅を見てきたので、道を北上して再び出雲大社方面へ向かいます。

●この先に出雲大社が…●
…が、今回も まだ出雲大社へは行きません。
この白い鳥居を越えたところに、一畑(いちばた)電車と いう鉄道路線の「出雲大社前」駅が ありまして…
今回は この一畑電車を取り上げてみたいと思います。

●出雲大社前駅●
JRが大社線を廃止したため、出雲大社へ向かう交通機関と いうと この一畑電車とか路線バスに頼ることに なります。
路線バスも一畑バスなので、実質「一畑グループ」が このエリアの重要なカギを握っているわけですね。
お隣 松江市の市街地では「ホテル一畑」や「一畑百貨店」なども見かけます。

●駅舎内●
この駅もJRの旧大社駅と同じく、遺産価値のある建築物だそうです。こちらはモダン的なレトロ感が感じられますね…
ちなみに この写真は夜に撮ったやつです。今回は写真の時系列が ちょいちょい飛んだりします。

●昔の車両●
駅の隣にはデハニ50形と いう古い旧型車両が展示されています。現役のホームに並ぶような感じで隣接して置かれていますね。
車内も見学可能なので そりゃあ見て行くでしょう、うん。

●昔の車両の車内●
この車両、日本でも最古級の電車の車両だそうで…
ところどころリノベーションは されているとは思いますが木材部分も目立ち、時代を感じさせます。
これが実は2009年まで現役で使われてたって いうんだから驚きです。

●昔の車両の運転台●
そういう話題性も あってか、「RAILWAYS」という映画の撮影でも 専ら使用されたようです。
主演の中井貴一さんが実際に運転している、かのように撮影した…と解説も ありました。さすがに無免許で営業路線を運転するのはダメだってことで…

●プラットホーム●
さあ、実際に乗ってみましょうかね。
どこかへ向かう、と いうよりは撮影目的です。天気も いいですし、絶好の撮影日和かと…
出雲大社は夕方頃でも余裕で行けると思うので、日中に こちらの撮影を優先する作戦で ございます。

●縁結びパーフェクトチケット●
乗車にあたり、コレを購入しました。
4000円するんですが一畑電車の他 出雲や松江エリアの路線バスも3日間 乗りたい放題になり、さらに観光施設も いくつか割引に なるそうです。
交通機関を通常料金で利用するのと比べると値段的には どっこい どっこい くらいかなーと思い、勢いで買っちゃいましたが…
これ以外にも一畑電車専用の1日フリー乗車(1600円)と いうのも あり、そっちを買ってバスは通常料金で利用するほうがコスパ的には お得だったかも しれないですね…
路線バスに、日を跨いでもフリーで乗り降りできるのはラクっちゃラクですけどね…

●7000系●
新型の特急用車両。コストを考慮してJRの車両を設計ベースと しているようです。
ですが、僕が今回 乗るのは これでは なく…

●1000系●
こちらに乗って行きます。
こちらは元々 東急東横線で使っていた車両のお下がり ですね。
ラッピングされていてステンレス地じゃないし顔が後付けオリジナルなので、最初は元東急だと気が付きませんでした。座席とかドアが なんか東急っぽいなー、って思って気が付いたんですが…

●“ご縁電車”しまねっこ号Ⅱ●
しかも、たまたま特別仕様列車に当たりました。
僕みたいな一人旅のアラフォーハゲにも、何か ご縁のご利益が ありますでしょうか…
ちなみに「しまねっこ」と いうのは、島根県の ゆるキャラだそうです。

●しまねっこが乗車済み●
すでに座席を一人分 占有している この方が、しまねっこさん ですね。
混雑の激しい東横線で占有されてたらクレームが来るかも しれませんが、一畑電車なら ゆるさ勝ちで許される演出だと思います。

●ハートキャッチつり革●
こういう所も遊び心があって面白いです。
たまたま夜の空いてる時に ふと見つけて撮りました。

●チャリも載せられる●
…さあ、とりあえずコレに乗りまして、向かう先は…
ご利益映えのする撮影地へ

●高浜駅●
この駅の近くに、ご利益と鉄道を絡めた風景が撮れる所が あるらしいのです。
大体 徒歩10分かからずに そこに 辿り着けるはずなんですが、微妙に横道に入って間違えたり なんか しちゃって微妙に時間が かかっちゃいまして…

●目的地に到着●
あった!ココだ…って、つをッッ!ちょうど電車 通っちゃってるじゃねーか よりによって このタイミングでッ!!
子供でもスムーズに辿り着ける道のりを間違えて、結果 獲物を逃す…それが わたくしです。(実際 同じ目的パターンの少年達が いました)

●粟津稲生神社●
神社が先に あったのか…
鉄道のほうが先に あったのか…
それとも鳥居が後から出来たのか…
詳細は わかりませんが ちょうど両者が交差しているため、なんとも面白い画が見られるスポットになっているようです。
ちなみに「粟津」は「あわづ」と読みます。
バカなもので、ずっと栗津(くりつ)だと思っておりました。

●遮断機が無いから「とまれみよ」●
…次の列車は、約50分後か…まぁそれは織り込み済みですが…
構図配置が単調なように見えて結構 悩ましいため、いくつかパターンを試すべく結局3本分 撮りました。粘りましたよ、ええ…
と、いうわけで撮れた写真は以下の通りです。

●パターンその1●
「粟津稲生神社」を まず入れることを意識しました。
ただ そうすると どうしても右の木が列車に かかっちゃうので、ちょっと構図が厳しいのです。
と いうわけで今度は石碑に こだわらずに、構図として車両を見えやすい位置まで ちょっと鳥居路を進んでみまして…

●パターンその2●
真正面くらいからの構図。
単調すぎると いうふうにも見えますが、これはこれで整っていてアリです。いいですねー…
ちなみに ですが この鳥居、思いのほか小さいです。背の高い方だと多分かがむ必要が あるかも…

●パターンその3●
今度は多少 斜めから。
このくらいのほうが立体感も あって個人的には好みですね。
しいて言えば3本も撮ったのに3本とも同じ車両と いうのが…他の車両もココで撮ってみたかったんですが…
…まぁでも しょうがないでしょう。
天気には恵まれたわけですし、ご利益の ありそうな鉄道写真が撮れたので満足です、ハイ。
近くに旧型保存車も

●来た時から気になってた●
もうひとつ、この高浜駅周辺で気になったのが駅からも見える あの車両。
どうやら保育園で保存されている車両のようです。さっきの神社での撮影の際に たまたま お話ししたベテラン同業者の方から聞きました。さすがですね。
そういえば確かに地図を見ると保育園が あるな…そこか…
撮影の合間に ちょっと行ってみました。なにしろ時間は 有り余るので。

●保育園内にある旧型車●
クリーム色のほうが「デハ6」、オレンジ色のほうが「デハ3」という車両で これまた日本最古級の電車車両だそうです。
「さとがた保育園」という保育園の敷地内にあるんですが、保育園自体が線路沿いに立地しているので立ち位置がバッチリですね。

●保育園内にある旧型車●
さすがに保育園内に勝手に足を踏み入れられないので、外から望遠です。
色以外 形は同じように見えますが、ドアがちょっと違いますね…オレンジ色のほうは「手動ドア」みたいです。

●帰路へ●
帰路…じゃねえな、今度こそは いよいよ出雲大社へ行くべく「出雲大社前」行きに乗っていきます。
さっきも この しまねっこ号が撮れれば よかったんですけどね…行きも帰りも意図せずして乗るのには当たるけど、撮るのには当たりませんでした…
…そんなわけ でしたが…
ローカル私鉄は、もう それ自体が観光だと。
乗るのも良し、撮るのも良しで…ゆっくり雰囲気が味わえるのが やっぱり いいなぁと…そんなふうに思いました。
- 関連記事
-
-
【埼玉県北部】神秘的かもしれない桜映えスポットレビュー 2023/03/20
-
郡上八幡城の天空撮影スポットを徒歩による登山で狙ってみる 2023/07/06
-
川越ブラ歩き 2019/11/06
-
埼玉こども動物自然公園に今だからこそオジサンが一人で童心に帰りに行く 2021/04/20
-
【2020年秋の島根・鳥取・姫路紀行その2】かつての出雲大社玄関駅だったJR旧大社駅を観光 2020/10/02
-
宮城蔵王キツネ村で冬のモフモフなキツネにも触れ合える白石市観光レビュー 2022/11/06
-