東武東上線写真集2000年~2008年頃

●平野と田んぼと東武東上線●
このブログでは2014年頃に自分のデジカメを買って海外紀行シリーズを展開するまでは、写真を多用した記事は あまり書いていなかったんですね。
鉄道イベント関連の記事とかなんかも、ブログで書くようになったのは同じく2014年頃からですし…
しかしながら、鉄道の趣味は前々から あったので地元の東武東上線の写真なんかは そこそこ持ってたり しましてですね…
…と いうことで今回は ひとつ、その今まで撮りためていた写真を使って東武東上線の2000年~現在までの様子を綴ってみようじゃないかと思います。
どうせ例のコロナのアレでネタも少ないし、地元以外に身動きが取れないし という状況で ありますので…
…なお、一応 誰にでも読めるよーな内容を心がけるつもりでは ありますが、興味が ない読者様には大変 申し訳なく ご了承いただく事を お許し願いたい所存で ございます。
~2000年~2004年頃

●東上線の主力・8000系車両●
この当時の東上線の主力で、汎用的な役割の車両。
すなわち駅で待ってたら6割以上の確率で 出くわす車両が この8000系という車両でした。
この当時の時点で すでに古い部類の車両では あったものの、行き先表示はデジタル表示にモノに換装されているんですよね。
この車両は車体の横に表示器が無いから、換装するにしても前後の先頭部分を取っ換えるだけで済むし、グルグル幕を動かすよりメンテとかもラクだし…まぁそういうことなんだと思われます。

●準急 武蔵嵐山 行き●
一方、こちらはデジタルに換えてない幕式のままのやつ。
パッと見では わかりませんが実はコチラの車両は一度リフォーム的な事をしており その際に車体横にも幕式の表示器が追加されてまして、デジタルに換えるとしたら その両横の表示器も全部 変えなきゃいけないので…
…てな理由が あるのかなー、とか勝手に個人的に思っております。
ちなみに この電車の行き先である「武蔵嵐山」は本来 始発着駅では ないんですが、当時 単線だった奥地方面の複線化工事の過渡期であり、複線になった部分から電車の本数を増やそうと いうことから出現した この当時だけの暫定処置的な行き先ですね。

●地下鉄 有楽町線7000系●
東上線に乗り入れている有楽町線という地下鉄の車両。
この頃は「東京メトロ」ではなく「営団地下鉄」ですね。先頭に営団地下鉄のSマークが付いています。
ちなみに当時 今以上にバカ丸出しだった僕は何にも知らずにストロボも使って撮ってたりしたんですが、その光が乗務員さんの業務の妨げになって非常に危ないそうです。乗務員さんに注意されてしまいました。
と、いうわけで皆様も鉄道を撮る際はストロボは炊かないように しましょう。
と いうか最近はデジカメの夜間撮影の性能が上がったり、むしろストロボを炊くと仕上がりが不自然に なったりとかも するので使わない機会のほうが多いような気も しますが…

●9000系車両●
上記の地下鉄 有楽町線とは“相互”乗り入れになっているので、地下鉄側の車両が東上線に入ってくるのと同様に東上線側も地下鉄に自前の車両をよこす事に なっているわけなんですが、その役目に使われるのが この9000系と いう車両。
地下鉄に入るための無線装置とかの装備をしてあるわけなんですが、たまーに地下鉄に入らずに東上線内だけで完結する運用にも使われたりしてますね。
「川越市」と書かれている左側の空欄は「急行」とかを表示 出来たりするんですが、地下鉄用に使われる場合は あえて空欄に していたようです。
地下鉄 有楽町線は どのみち全部 各駅停車しか ないからですかね…?

●10030系車両●
主力である8000系の事実上の後継的な汎用車両ですね。
特筆すべきなのは行き先表示。「池袋⇔森林公園」って。
この当時は こういう表示が多かったです。
幕をグルグルするのが そんなに手間だったんでしょうかね?
まぁ確かに、これなら上下どちらにでも使えるから合理的とも言えますが…
…けど、これは さすがに数年後には ちゃんと明確に表示されるように なりました。
労働組合で その表示を変える役割の分担が明確化?されたとか…
あと、デジタル化で その作業の手間が軽減されたのが理由だと思います。
…と まぁ当時は そんな感じでして…
車両の種類も大まかに上記のモノしか なく、変わり映えしない沿線状況が10年くらい続いたりしてまして…
ダイヤ改正の際にも「10000系車両10両増発!」とか さも目玉っぽくキャッチコピーが書かれてたんですが、「いや それ新型車両じゃねーし!」とか思ったり…
…こう言っちゃなんなんですが この90年代~2004年あたりまでの東上線は、鉄道趣味的には まさに暗黒の時代とか…そう呼ぶファンも少なくないみたいでしたね…
2004年の年末頃
その暗黒から出口の光明が見え始めたのが、2004年の年末頃。東上線は1914年に開業したと いうことで この年は ちょうど90周年のアニバーサリーイヤー、
中の人も そろそろ東上線でも何か やらねば…と思ったのかもしれません。

●8000系車両の塗装替え●
その まさに90周年記念の一環と いうことで8000系車両1本を1963年に最初に登場した時の塗装に期間限定で塗り替えることに。
昔の色の復刻と いうことで、いわゆるリバイバルカラーと いうやつ ですね。
対象車両も なるべく最初の原型に近い個体を…と いうことで、行き先表示がデジタル化されていないやつが選ばれたようです。
写真は まさに塗り替えたばかりの頃で、多分 乾かしている最中とか だったかも…
屋外の この場所で堂々と塗り替えていたので“鉄”的には結構 嬉しい光景でした。

●池袋駅にて●
東上線は東京の「池袋」~埼玉の「寄居」までの路線ですが、現在は末端部分が末端過ぎてコスト合理化のために途中の「小川町」にて まるでローカル別線のように分断されて営業されているわけなんですが…
この当時は まだ なんとかギリギリ池袋~寄居間を全線1本で運行しちゃう列車が休日ダイヤに1、2本程度だけ こっそりと存在していたんですよね、たしか…
で、ファンの撮れ高を意識してか その池袋~寄居ぶっ通しの運用に復刻車両を当てることが多かったです。なので、来る時間が大体読めることから連日 撮りに来る人も多かったように思います。

●8000系の並び●
そして、この年の年末には車両基地の一般公開イベントが行われたのが東上線ファン的には最大の撮れ高イベントでした。
もちろん この時 話題だったリバイバルカラーのやつも、現行カラーのやつや整形顔のやつと並べたりしてですね…

●次世代?車両の並び●
そして もうひとつの目玉は、久々の新型車両が出たという事。一番右のオレンジ色の50000系というやつが それですね。
取り立てて他社の車両に比べても、特に何か目新しい特徴がある車両と いうわけでは ないんですが、とにかく久々の新型だよ!ってところが東上線ファン的には嬉しいポイントだったのです。
先ほども述べたように少なくとも この十数年くらいは 見た目的に華やかな変化とかが何もなかった東上線なので、ファンとしては いい意味で「お?どうしたんだ東上線?」と思ったりしました。
ちなみに一番左に いる当時 地下鉄有楽町線で使われていた07系という車両もファン的には なかなかポイントが高い車両なんですが話が長く脱線しますので、今回 触れるのは やめておきます。

●東京メトロ7000系●
もうひとつトピックスとしては、先ほども触れた営団地下鉄が民営化して通称「東京メトロ」となったのも たしか この年。営団地下鉄のSマークの代わりに東京メトロのMマークが付くように なりました。
ちなみに「営団」というのは結構 古めかしい言葉らしく、戦前からある国の法人だったらしいです。
東京の地下鉄網を整備すると いうことで存在し続けていたようですが その役目を終えるということで民営化、と いう流れだそうですよ。
…僕 法律も経済も詳しくないので、これ以上の説明は不可能で ございます。
2005年~2008年頃

●東京メトロ10000系●
この数年後くらいに、これまでの有楽町線に加えて副都心線という地下鉄にも直通乗り入れをする予定に なっていたので それに備えた新しい地下鉄の車両が出現し始めました。

●東京メトロ10000系の車内●
この東京メトロの10000系は丸っこいマスクと いい車内のデザインと いい、東上線ファン的には「さすが、金の ある所は凝り方が違うなぁ…」と思わず唸らせる作りだと感じました。

●改造された7000系●
そして今までは有楽町線用として使われていた東京メトロ7000系車両も副都心線に備えて改造された模様。
「副都心線が新たに加わる」というよりは「今までの有楽町線が副都心線にも行くようになる」というイメージでしょうかね。
帯の色が従来の黄色から新車の東京メトロ10000系に準じたものに変わって、イメージも なんとなく変わったような気がします。

●50000系シリーズ勢揃い●
一方で東上線も、負けじと自慢の50000系車両を この機にガンガン量産して揃えてきてますね…
まぁもちろん別に何かに勝つために揃えたわけじゃなく、やはり副都心線に備えてと いう部分が大きいと思われます。
なお、一口に「50000系シリーズ」と言っても実は役割に合わせて細かく種類が分かれておりまして…

●50000系車両●
まず基本タイプの50000系。
事実上の8000系や10000系の後継車で、東上線の池袋~小川町間を ごくごくフツーに走ってる汎用的な役割の車両ですね。
従来までの鉄道車両のカラーリングにはアクセントのために帯を巻くことが基本的に多かったんですが、この50000系は帯では なく窓間にポンポンとオレンジを置くデザインになってるのが ちょっと斬新。
社風的に合理主義的なイメージがある東武なので「このほうがコストが安いから」と いう理由で このデザインにした可能性は高いですが、それでも個人的には このデザインは嫌いでは ないです。
単調ながらも こういうのもアリだなと妙に納得できる、たしかに合理的なアイデアのデザインだと思います。

●50070系車両●
続いては地下鉄兼用車の50070系。
東京メトロの有楽町線ならびに副都心線に相互直通乗り入れを行うべく向こうまで走らせて よこすために使われる車両で、事実上の9000系の後継車ですね。
基本の50000系とは細かい部分で色々設計が違うみたいなんですが、とりあえず見た目的には表示器が3色LEDからフルカラーLEDにヴァージョンアップしていると いう見分け方が できます。
ちなみに地下鉄に乗り入れるための装備が めちゃくちゃ金かかってるそうなんですが、さすがに その設備分のコストは東武の自腹では ないようですよね…

●50090系車両●
そして、東上線的に一番の目玉と なったのは この50090系車両。
当時 副都心線の話題が先行していましたが この期に及んで突如として発表されたのが、「TJライナー」という座席指定制の通勤ライナー列車を導入すると いうトピックス。
これまで長らく様々な面が地味で特別な有料列車も皆無だった東上線なので、“鉄”な人間じゃなくても東上線利用者的には これは かなりインパクトが大きいモノだったと思われます。

●見た目の違いは青い線●
そう、東上線は決してカッコよくないから こそ東上線なのです。そういうものなのです。

●50090系の車内●
基本的には「通勤列車の座席を変えただけ」だけのモノなんですが、不思議なもので 向きが こうなっただけで ちょっとウキウキする特別感が あるのは否めませんね…
正直、僕も これに乗る時は いつもより ちょっとだけテンションが上がりますもの。いつもと同じ沿線なのに車窓の雰囲気が変わるというか…
長年 地味な沿線利用をしていた東上線ユーザーならではの感覚かもしれません、コレは…
しかし、この50090系の特徴は…

●座席フォームチェンジ●
運用によって、車内の座席のフォーメーションを変えられるように なっているというのが最大の特徴。
これにより この50090系車両はTJライナーだけではなく通常の汎用運用でも使えるので、日中はフツーに汎用に使って夜はライナーに就く…みたいな無駄のない使い方ができるようです。車庫で昼寝してる暇は なさそうですね。
逆に言えば、この辺りを どうクリアするかって部分を長年 中の人も模索していたのでは?と思われます。
ぶっちゃけ東上線の沿線は観光的には地味で ほぼ純然たる通勤路線だから豪華な特急とか導入してもコスパ悪いしなぁ…とか、そういう部分が あったんじゃないかなー、と…

●9000系の改造中●
一方で従来から使われている9000系車両も副都心線に備えて、そして車齢的にも そろそろリフォーム時期だと いうことで併せて大改造をしている時期でした。
しかも外で やるんですね、改造も…以前、リバイバルカラーへの塗り替えも外で堂々と やっていたように…

●改造後の9000系●
そして、コチラが大改造ビフォーアフター後の9000系の姿。
冒頭で紹介した時の姿と比較すると、とりあえず表示器がデジタルに なってるのとライトがハロゲンから白色のモノに変えられてるのが わかると思いますが、実は見た目以上に車内のほうが変化が大きいです。
基本的には後継である50070系に準じたレベルのものに してある感じですね…
…と いうように、2000年代に入ってから いよいよ東上線も新時代に向かっていったのかな?と…
車両が更新されていったり、行き先も副都心線の渋谷方面が加わったり、座席指定列車が導入されたりと、明らかな変化が感じられたのが この時期でしたね…
…と いうことで ですね、うん、そのー
…もう1回コレ、続きます…ハイ…
書きながら薄々感じてましたが、1回じゃ収まりきれませんでした…
ご覧に なってるほうは もしかしたら退屈で もう終わりで いいよ とか思っているとは思うんですが…
続かせてください、ハイ。
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